マッドハウス 中国のネットカフェ2万店に日本アニメ提供

 アニメ製作会社のマッドハウスは、中国のインターネットカフェおよそ2万店に同社が制作したアニメの配信サービスを開始する。マッドハウスの現地子会社 馬多浩斯(北京)影視策劃有限公司(マッドハウス北京)と北京网尚文化传播有限公司(Net Movie Holdings Limited)の提携により実現するものだ。
 両社は新たにインターネットカフェ向けに立ち上げる「アニメチャンネル」の第1弾として、マッドハウスの専用コーナーを設け、同社作品を集中的に紹介する。テレビや映像パッケージとは異なるアニメの流通として、注目を浴びそうだ。

 今回「アニメチャンネル」で放映されるのは、今敏監督の『東京ゴッドファーザーズ』や1980年代に制作された『はだしのゲン』などの長編作品と、テレビシリーズなどの短編作品である。テレビアニメには、こちらも今敏作品の『妄想代理人』、そして『デ・ジ・キャラットにょ』などが含まれる。
 開始当初は全10タイトル、134コンテンツでの配信を予定している。作品はスタート後も随時タイトルを追加していく予定である。

 さらにマッドハウスは自社作品だけでなく、「アニメチャンネル」で放映される他社作品も含めた日本アニメの編成と営業窓口を引き受ける。
 これはNet Movieがマッドハウス北京を、日本アニメのエージェントとすることで合意したためである。マッドハウスは番組の供給者であると同時に、アグリゲーション事業も手掛けることになる。

 マッドハウスと提携するNet Movieは、中国全土に18万店あるインターネットカフェのうち2万店に映像コンテンツを供給する大手である。現在は、中国電影集団やCCTV、香港の大手コンテンツホルダー、韓国のSBS、さらにディズニーをはじめとするハリウッド作品の配信をしている。
 ネットカフェの利用者は、これらの映像作品が見放題のサービスを受けることが出来る。Net Movieは利用者が視聴した回数に応じて、コンテンツプロバイダーに視聴料を支払う。

 中国では海外アニメのテレビ放送や映像パッケージの出版に厳しい輸入規制を設けている。これに対して、マッドハウスの親会社であるインデックス・ホールディングスは、マッドハウス作品を中国のファンに正規ルートで届けたいとの考えから今回のNet Movieとの事業提携を実現したとしている。
 マッドハウスは既に中国電影集団との共同出資による劇場アニメ『チベット犬物語』(仮題)の制作を進めるなど、中国市場の進出に意欲的に取り組んでいる。今後もマッドハウス北京を中心に、さらに中国での事業展開を進めるとしている。

マッドハウス http://www.madhouse.co.jp/
北京网尚文化传播有限公司(Net Movie Holdings Limited)
http://www.netmovie.com/