集英社が「ダッシュエックス文庫」創刊 ライトノベル部門強化へ動く

集英社は、この秋から新しいライトノベルレーベルをスタートさせる。2014年11月21日にダッシュエックス文庫を創刊することを明らかにした。同社は現在スーパーダッシュ文庫を刊行するが、これを大幅に強化し新たにダッシュエックス文庫として世に送り出すようだ。
スーパーダッシュ文庫は、これまでにテレビアニメ化された『迷い猫オーバーラン!』や『ベン・トー』など人気作品を輩出してきた。また、2014年は同レーベルから刊行された『All You Need Is Kill』がトム・クルーズ主演でハリウッド映画化されるなど話題も多い。

こうした一方で、角川スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫、MF文庫J、電撃文庫など、KADOKAWAが国内の大手ライトノベルレーベルを保有し、市場の大半を握っている。各出版社は、これに対抗する必要がある。
そこで大手出版社の集英社が、ライトノベルの強化を打ち出したかたちだ。スーパーダッシュ文庫の経験を活かし、さらなるに発展させることになりそうだ。
発表によればダッシュエックス文庫は、10代、20代の男性を中心に女性読者を含めたライトノベルファンの心をつかむ作品作りを目指すとしている。男性中心の読者層から少しウィングを広げるかたちだ。
またダッシュエックス文庫は3つのコンセプトを掲げている。気作家の新シリーズから新人受賞作までバラエティに富んだ豊富なラインナップ、メディアミックスの推進、電子書籍への取り組みだ。

なかでもメディアミックスが注目される。もともと集英社はマンガが得意分野で、その作品を映像に展開することを得意としていた。今回ダッシュエックス文庫は、集英社のジャンプ各誌でコミカライズを掲げる。自社の得意分野を積極的に活用する。さらにここからアニメ化、映画化展開も視野にいれる。集英社の得意とするビジネススキムだけに、KADOKAWAを中心とするライバル各社も気になるところだろう。
創刊後のラインナップには、アニメ化もされる話題のマンガ『テラフォーマーズ』のノベライズも含まれる。逆に人気マンガのノベライズもメディアミックスに含まれそうだ。
11月21日に創刊として、複数タイトルを発売する。さらに12月19日に12月刊を発売する。1月以降は毎月25日に発売する予定だ。