エイベックス・ピクチャーズ4月1日付で設立 社長に竹内成和氏、アニメ制作本部長に勝股英夫氏

エイベック・グループ・ホールディングス(エイベックスGH)は、2014年4月1日付で映像製作事業に特化したエイベックス・ピクチャーズ株式会社を設立する。新会社はエイベックス・エンタテインメントとエイベックス・マーケティングの映像パッケージ事業を分割したものとなる。
新会社の代表取締役社長には、エイベックスGH代表取締役CFOの竹内成和氏が就任する。また、寺島ヨシキ氏と勝股英夫氏が取締役に就任する。寺島氏がコンテンツセールス本部長兼映像制作部長、パライダイムシフト推進室管掌、勝股氏がアニメ制作本部長となる。

エイベックスによれば、新会社の事業の中心はアニメとなる。アニメの企画・製作から映像パッケージの販売、宣伝を統合的に行う。エイベックスグループでは、これまで制作と宣伝をエイベックス・エンタテインメント、営業販売はエイベックス・マーケティングと分担してきたが、これを一体化することでより意思決定の速い、迅速な経営を目指す。
新会社へ分割される事業は、エイベックス・エンタテインメントの部分が売上高74億2600万円、エイベックス・マーケティングが99億2800万円である。合算するとおよそ年間売上高170億円規模のアニメ会社が新たに登場するかたちだ。

エイベックスのアニメ事業は、近年は『ワンピース』の映像ソフトが主力となっているほか、『頭文字D』、『しろくまカフェ』などのヒットシリーズがある。一方、最近はコアファン向けの作品強化も目立つ。2014年は『ノラガミ』、『ハマトラ』、『Wake Up,Girls!』から始まり、4月には『キャプテン・アース』がスタートする。
国内映像ソフト市場は長期漸減傾向が続くが、そのなかでアニメは堅調を保っている。また、映像パッケージにとどまらない音楽、商品化、イベントなどの周辺事業が大きいのもアニメの特徴だ。エイベックス・ピクチャーズは、こうしたマーケットを取り込むための戦略会社になる。同業大手のバンダイビジュアルやアニプレックスの強力なライバルにもなりそうだ。

そうしたビジネスを支える経営陣は、映像分野で経験が豊富だ。竹内成和氏はエムエムイー・ビジュアルワークス(現アニプレックス)代表取締役、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント代表取締役会長を経て、2009年にエイベックスグループに移籍した。
アニメ制作本部長の勝股英夫氏も、アニプレックスの代表取締役執行役員専務、A-1 Pictures代表取締役社長などを経て、2012年にエイベックスに移籍している。エイベックス・エンタテインメントのアニメ制作部統括部長などを務めてきた。
新会社の設立でアニメビジネスのスピードが増し、こうした経験がさらに活かされることになりそうだ。エイベックス・ピクチャーズの動向が、今後アニメ業界のなかで注目を集めそうだ。