「アニメ業界最前線-求められる人材像とは?-」、業界は女性増加傾向 

329733月22日、AnimeJapan 2014にてビジネスセミナー「アニメ業界最前線-求められる人材像とは?-」が開催された。AnimeJapan 2014の中で、アニメのビジネス面にフォーカスを当てた企画の最初のセッションである。
ここでは日本動画協会が取組むアニメの人材育成などを中心に、アニメ業界の人材の最新事情が語られた。登壇者は、増田弘道さん(日本動画協会 人材育成ワーキング座長)、鈴木修一さん(ぴえろ営業部イベント担当)、神木優さん(東映アニメーションテレビ企画部プロデューサー)、立石夏子さん(東映アニメーション総務部)である。

まず冒頭で増田さんが、これまでのアニメの制作本数と作品の総分数の推移について説明した。2013年のテレビアニメ制作分数は速報値で11万1794分、3年連続の増加だ。さらに統計を取り始めて以来、2006年、2007年に次ぐ過去3番目の高さになる。
これを踏まえたうえで増田さんは登壇者に、それぞれの会社の景気はどうなのかを尋ねた。
鈴木さんは答えるは難しいとしつつも、本数は増えているのでないかと答えた。神木さんも制作本数は増加している感じとし、立石さんも悪くなっている印象はあまり受けないと話した。統計数字と同様に、業界の堅調さを窺わせた。

また、女性の人材について触れる場面もあった。最近は監督も演出も女性が多くなってきたという話題だ。実際に、クレジットで女性の名前を目にする機会はますます増えている。例えば、東映アニメーションの松本理恵監督のような若手の活躍も目立つ。
鈴木さんは、ぴえろでも実際に女性スタッフの比率が多いという。また、自身が属する企画営業部も女性が多いと語った。
神木さんが女性スタッフは営業面でも、制作面でも一定の人数は採るようにしているという。これに対し立石さんは、女性を多く採るということでやってるわけではなく、結果としてそうなったと説明した。さらに以前に比べて子供を産んでからも職場に残る人も増え、現場の環境が働きやすくなっていることも理由に挙げた。

最後に業界を目指す人が勉強しておいた方がいいことを、3人がアドバイスとして語った。鈴木さんは現場の空気に触れることが大切と、何でもいいので業界に飛び込めと話した。神木さんは映像作品に対するこだわりを考察してみても面白いのではないかと、立石さんは自分はこうじゃなきゃというのを突き詰めるのは難しいから柔軟性のある人がいいと述べた。
望まれる後輩については、鈴木さんはアグレッシブで発想力のある人、神木さんはそれぞれの現場にあった対応が出来る人、立石さんはとにかく前向きに取り組める意欲のある人と語った。こうしてアニメ業界の人材セッションの幕を閉じた。