モンハン効果絶大 カプコン第2四半期増収増益に

 10月29日に発表されたゲーム会社カプコンの2010年3月期第2四半期の業績が好調である。連結売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てで前年を大きく上回った。いずれも第2四半期の決算としては過去最高である。
 売上高はコンシュマー用ゲームソフト事業でのタイトル期ずれやP&S事業の新規機種の不振などがあり、売上高は計画に対して未達になった。しかし、収益性の向上やコスト削減効果もあり、収益面では計画を上回った。これらは『モンスターハンター』シリーズの大ヒットによるところが大きい。

 第2四半期までの連結売上高は388億9200万円(前年同期比24.5%増)、営業利益は55億7400万円(同66.0%増)、経常利益は54億7600万円(同33.1%増)、四半期純利益は29億6700万円(同58.4%増)である。
 特に好調だったのは、コンシュマー用のゲームソフト事業である。売上高は277 億4800万円(前年同期比68.3%増)、営業利益72億9900万円(同100.7%増)と伸びの高さが顕著だった。Wii向けの「モンスターハンター3(トライ)」の初回出荷が100万本を突破するなど大きな記録になったほか、「逆転検事」、「バイオハザード5」、「モンスターハンターポータブル 2nd G」、「戦国BASARAバトルヒーローズ」が堅調であった。

 一方で、携帯配信や遊技機向けのコンテンツエキスパンション事業は苦戦した。携帯向けの「モンスターハンターモバイル」や「逆転裁判4」が順調、iPhone向けの「バイオハザード ディジェネレーション」も健闘した。
 しかし、遊技機向け関連機器が不調だった。売上高は25億6000万円(前年同期比0.5%増)、営業損失4億300万円となり、前年の億6100万円から赤字に転落した。

 また、前期まで苦戦していたアミューズメント施設運営事業は、引き続き業界全体が不調であった。この中でカプコンは前期行った展開施設の再編により、黒字を確保した。売上高は62億4900万円(前年同期比8.7%減)と引き続き減少したが、営業利益は4億8000万円となっている。
 その他事業はキャラクターライセンス事業が健闘し、売上高は16億7600万円(同30.6%増)、営業利益6億6800万円(同28.0%増)となった。

 カプコンは通期業績予想については、概ね予想通りとしている。売上高は950億円、営業利益は155億円、経常利益は147億円、当期純利益は85億円である。
 全体の業績に対して下半期の売上偏重となっているが、年末年始商戦に売上が伸びるゲーム企業の特徴を織り込んでいるとみられる。また、第2四半期まで予想を超える業績となったが、業績予想の変更は行わない。これは業務用機器販売事業、コンテンツエキスパンション事業が軟調に推移しているためとカプコンは説明している。

カプコン http://ir.capcom.co.jp/