2013年度 興収10億円突破の邦画アニメ13本 合計410億円超で盛況

日本映画製作者連盟は、1月28日に2013年度の全国映画概況を発表した。全国映画概況は、一年間の映画産業の動員、興行収入、公開本数、映画館数などをまとめたものだ。
これによれば2013年の映画館の入場者数は1億5588万8000人(前年比0.5%増)、興行収入は1942億3700万円(0.5%減)である。いずれもほぼ前年並みだった。国内で映画館に足を向ける人の数は、あまり大きな変化がなかったようだ。また、平均入場料金も、1246円と前年の1258円から大きな動きはなかった。

大きな動きがあったのは、公開本数である。前年の983本から約14%増の1117本となった。初めて1000本を超えた。このうち591本が邦画、洋画が526本だ。劇場がフイルム上映からデジタル上映に移行したことで、小規模公開の環境が整っていることが理由と見られる。
また、興行収入のうち邦画が全体の60.6%を占める。2012年の65.7%から5.1ポイント低くなったが、依然、邦画の勢いが強い。世界でも数少ない国内作品優位の市場を維持し続けている。

邦画の勢いを支えるうえで大きな役割を果たしているのが、アニメ映画である。2013年に10億円以上の興収があった邦画は34本、このうち13本がアニメである。また、興収でもアニメの存在感は大きい。邦画の興収1176億8500万円のうち、この13本だけで全体の1/3以上、約410億円となる。邦画の興収ランキング上位4作品は、120.2億円の『風立ちぬ』を筆頭にアニメ映画が独占した。
邦画アニメの好調は、長年、継続的に公開することで大きなブランドを築いた作品が多いことである。宮崎アニメ、ワンピース、ドラえもん、名探偵コナン、ポケットモンスター、ドラゴンボール、クレヨンしんちゃん、プリキュアなどが、長年続くビジネスモデルを効率よく回している。

一方で、2013年の劇場アニメでは、コアファンを捉えた作品に大ヒットが続くという新しい流れも強まっている。10月公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』は、深夜アニメ発の作品としては初めて20億円の大台を超えた。『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』も小規模な公開にも関わらず10.4億円と10億円を超えた。
全国映画概況には現れないが、興収10億円以下の作品でもミドルヒットが相次いでいる。映画業界でアニメの好調が指摘されることが増えている。

洋画アニメーションも、興収89.6億円の『モンスターズ・ユニバーシティ』の大ヒットがあった。これは洋画全体で昨年のトップである。ランキングでは『シュガー・ラッシュ』の30億円、『怪盗グルーのミニオン危機一発』の25億円が続く。
しかし、10億円以上の作品はこの3本のみで、洋画についてはヒットする作品とそうでない作品が二極分化しているともいえる。

2013年度 興収10億円以上のアニメーション映画

[邦画]
『風立ちぬ』  120.2億円 (東宝)
『ONE PIECE FILM Z』  68.7億円 (東映)
『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』  39.8億円 (東宝)
『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』  36.3億円 (東宝)
『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』/ピカチュウとイーブイ☆フレンズ』
31.7億円 (東宝)
『ドラゴンボールZ 神と神』  29.9億円 (東映/FOX)
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』  20.8億円 (ワーナー・ブラザース)
『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』  17.0億円 (ワーナー・ブラザース)
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』  13.0億円 (東宝)
『劇場版 HUNTER×HUNTER  緋色の幻影』  12.1億円 (東宝)
『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』  10.4億円 (アニプレックス)
『映画プリキュアオールスターズNew Stage2 こころのともだち』 10.3億円 (東映)

[洋画]
『モンスターズ・ユニバーシティ』 89.6億円 (ウォルト・ディズニー・スタジオ)
『シュガー・ラッシュ』 30.0億円 (ウォルト・ディズニー・スタジオ)
『怪盗グルーのミニオン危機一発』 25.0億円 (東宝東和)