東宝配給作品、2013年の興行収入673億円 前年比9.2%減 第3Q決算は減収減益 

東宝が1月15日に発表した2013年1月から12月までの映画営業部門興行成績は、673億2289万2704円となった。この金額は2012年と比較して9.2%の減少となる。映画営業部門興行成績は、東宝配給作品の入場料の合算になる。
期間中、興行収入で119億円を超えた『風立ちぬ』などの大ヒットはあったが、前年に及ばなかった。それでも2010年、2012年、2008年に続く歴代4位の成績であった。
同じ2013年の東宝グループの劇場の入場料の合算は480億5245万3748円だった。こちらは前年同期比1.3%減と微減であった。

一方、平成26年2月期第3四半期まで(25年3月~11月)の連結決算は、売上高は1448億7100万円(5.7%減)、営業利益189億1400万円(15.6%減)、経常利益199億8200万円(15.7%減)、四半期純利益110億円2900万円(13.2%減)である。減収減益ではあるが、利益は高い水準を維持している。
このうち映画事業の売上が928億300万円、演劇事業が106億8700万円、不動産事業は456億300万円である。またセグメント利益はそれぞれ111億6200万円、12億1400万円、91億2100万円といずれも利益を計上している。

映画事業は、製作・配給部門の映画営業事業、興行部門の映画興行事業、さらに映像事業に分けられる。映画営業事業はさらに製作部門、配給部門、映画営業部門、国際部門に分かれる。
また映像事業は、出版・商品収入、映像ソフト事業、アニメ製作事業、実写製作事業、ODS事業に分かれている。前期まではアニメ製作事業、実写製作事業、ODS事業の3つは版権事業としてまとめられていたが、アニメ企画・製作の強化を図っていることから今期より細分化された。

そのアニメ製作事業では、『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』、『ファンタジスタドール』、映画『名探偵コナン 絶海の探偵』などに出資した。第3四半期までの売上は8億3800万円と大きくはないが、前年同期比で62.9%増と大きな伸びとなった。
このほか出版商品の売上げが27億2800万円(14.2%増)、映像ソフト事業が63億3200万円(28.1%減)、実写製作事業が6億6900万円(12.6%増)、ODS事業が7億2100万円(144.9%増)だった。アニメとODSの伸びの大きさが際立つ。

映画営業事業は、営業収入は307億2500万円(14.1%減)、営業利益は47億8200万円(41.3%減)と減収減益だった。配給収入のほか、テレビ放映収入、ビデオ収入、製作出資に対する受取配分金収入がいずれも減少した。
映画興行事業は、営業収入は445億9300万円で4.4%の減少だったが、営業利益は44億3600万円(8.6%増)とやや増加した。