米ナバレ第2Q決算減収増益 FUNimationは弱含み

 10月29日、米国最大の日本アニメ流通会社ファニメーション(FUNimation Entertainment)の親会社であるナバレ(Navarre Corporation)が、平成22年3月期第2四半期(21年4月~9月)の決算発表を行った。
 景気の低迷や大手の販売チェーンの倒産といった外的環境に加え、同社の事業再構築などもあり第2四半期までの売上高は前年の3億1230万ドルから2億5670万ドルまで減少した。しかし、収益性の高い事業に集中したことから、経常利益は前年同期のマイナス4390万ドルから640万ドルの黒字に転換した。また、今回の発表を受け、ナバレは通期の売上高の見通しを、5億2500万ドルから5億5000万ドルに定めた。

 北米で『ドラゴンボール』シリーズや『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』を手掛けるファニメーションの業績も反映される出版事業(Publishing Segment)は、第2四半期単独での売上高が前年の2880万ドルから2140万ドルに減少した。この減少分のうちの半分は、前年に大幅に事業を圧縮したBCI部門によるものである。
 残りのおよそ400万ドルの減少は、ファニメーションとPCソフト事業のアンコール(Encore)の両社から発生している。

 第2四半期単独の出版事業の営業利益は250万ドルだった。こちらは、前年同期の7030万ドルの営業損失から大幅に改善した。これは前年は、7340万ドルの無形資産の評価損を計上していたためである。この評価損の影響を除くと営業利益は310万ドルから250万ドルに減少したことになる。
 ナバレは出版事業の業績について、PCソフト事業の売上総利益の増加による影響があったとしている。一方でアニメ部門(ファニメーション)については、弱含んだとする。
 ファニメーションは11月に大型タイトル『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のDVDを発売する。第3四半期の動向は、こちらが注目になりそうだ。

ナバレ(Navarre Corporation) http://www.navarre.com/