円谷プロのウルトラマン裁判 タイ最高裁で全面勝訴

 円谷プロダクションとその親会社TYOは、初期の『ウルトラマンシリーズ』等の海外著作権の所在を巡り、タイで現地の企業社長ソムポーテ・センドゥアンチャイ氏らを相手に起こしていた著作権侵害に基づく損害賠償請求において、全面勝訴したことを明らかにした。

 この裁判は初期のウルトラマンシリーズ9作品等の海外著作権を、円谷プロ代表取締役であった故円谷皐氏から譲渡されたと主張するソムポーテ氏に対する損害賠償のかたちで行われていた。ソムポーテ氏は、タイを含む日本国外で『ウルトラマンシリーズ』のキャラクタービジネスを展開している。
 これに対して、円谷プロダクションは、海外著作権の自らの保有確認と著作権侵害に対する賠償請求を行っていた。

 裁判の焦点はソムポーテ氏が譲渡を受けたとする契約書を偽造だとする円谷プロダクションの主張が受け入れられるかどうかであった。今回、タイの最高裁判所は、この円谷プロダクションの主張を受け入れた。
 そのうえで円谷プロダクションが唯一の『ウルトラマンシリーズ』の著作権者であることを確認し、原告に対して1070万バーツ(約3466万円)の損害賠償金と今回の訴訟が提起された1997年12月から損害賠償金の支払いが完了するまでの年利7.5%の利息支払いを命じた。

 円谷プロダクションとTYOは、今回の判決により『ウルトラマンシリーズ』等のキャラクタービジネスの海外展開をする上での最大の障害がなくなったとしている。
 これまでチャイヨーは独自に北米でのウルトラマンの映像権利を販売するなど、海外でのキャラクター展開で大きな混乱がみられる。

 円谷プロダクションは、現在タイをはじめする海外で同様の裁判を数十件行っているが、タイ王国最高裁判所での判決により、今後の状況は大きく改善するとしている。また、アジアをはじめ海外での『ウルトラマンシリーズ』のキャラクター展開を活発化させる。
 なお、今回原告となった円谷チャイヨーは円谷の名前を冠しているが、日本の円谷プロダクションとは、資本的、人的つながりは存在しない。

円谷プロダクション http://m-78.jp/
TYO  http://www.tyo.co.jp/