セガトイズ 大陽工業のラジコン事業を買収

 セガサミーグループの玩具企業セガトイズは、2月15日の取締役会議でラジコン玩具メーカーの大陽工業からラジオコントロールトイ(ラジコン)事業を1億1300万円で譲り受けると決定した。
 また、同社は譲渡を受けた事業を継承する新子会社タイヨーを資本金5000万円で3月1日に設立した。現在の大陽工業の主要業務は、3月1日以降はタイヨーに移管される。

 大陽工業の主要事業はラジコン玩具で、同事業の年間売上高は平成17年4月期で22億8000万円、18年4月期で17億8200万円であった。しかし、17年、18年いずれも営業利益、経常利益がマイナスで、18年の営業赤字は5億2000万円、経常赤字は4億6000万円だった。
 今回はほぼ全事業を新会社に移し旧会社を残すかたちとなり、事実上のセガトイズによる企業買収となる。また、大陽工業の主要株主第1位はタカラトミー(株式保有比率30.7%)であることから、ライバル関係にある主要玩具メーカー間の事業譲渡となり異例のM&Aとも言える。

 セガトイズの19年3月期の売上高150億円弱と見られるので、今回買収するラジコン玩具の売上高が加わると、年間の売上高は10%強増加することになる。同社にとっては比較的規模の大きな買収案件である。
 今回の譲渡でセガトイズには、買収金額のほかに1億5000万円ののれん代が発生する。こののれん代は、今後5年間かけて会計処理をするとしている。

 ラジコン玩具では昨年9月にバンダイナムコグループのバンダイが、ラジコンカーを得意とする中堅会社のシー・シー・ピーを買収し100%子会社としている。今回の買収はラジコンメーカーとしてはこれに続くものである。
 しかし、こうした動きはラジコン玩具に限ったことではなく、少子化のなかで専門玩具メーカーの経営基盤が弱くなってきていることを示しているだろう。

 一方で、子供市場が縮小するなか、大手玩具企業は取扱い玩具の幅を広げて総合化を目指している。こうしたことから大手玩具企業と経営基盤を強化したい専門玩具メーカーとの利害は一致する。
 今後も、大手玩具企業と専業玩具メーカーとの事業提携やM&Aの流れさらに強まって行くと見られる。