チャーニン・グループがクランチロール買収正式発表 アニメ以外の配信ジャンル導入を目指す

メディア持ち株会社のチャーニン・グループ(The Chernin Group)は、12月2日、日本アニメ海外配信の大手サイト・クランチロールの買収を正式発表した。同社はクランチロールの株式の過半数を取得した。経営陣と同社に出資するテレビ東京は、少数株主としてとどまる。初期に投資したベンチャーキャピタルなどが株式を譲渡したと見られるが、譲渡価格などは発表されていない。
クランチロールは2007年にサンフランシスコで設立、東京にもオフィスを持つ。日本アニメの世界同時配信により成長している。

チャーニン・グループは、ニューズグループの元CEOピーター・チャーニンが設立したメディアエンタテインメント、テクノロジーの持ち株会社である。現在は、アジア地域のメディア、エンタテインメント、インターネット動画配信などに力を入れる。
ピーター・チャーニン氏は、今回の買収について、クランチロールが業界最先端のオンラインビデオ企業であり、そして世界最大のアニメコミュニティを築いたと評価する。さらに将来性は極めて高く、今後はアニメ事業をさらに拡大し、アニメ以外の様々なジャンルでも新規チャンネルを導入するとしている。

クランチロールは、日本アニメ以外にもアジアドラマの配信も行っているが、現在はアニメに比べてマイナーな存在だ。一方、今年11月にはマンガ専門のチャンネルを開設したばかりだ。
今後はアジアドラマの強化や日本ドラマ、バラエティ、日本コンテンツ以外の配信サービスも視野に入りそうだ。その際には、チャーニン・グループが力をいれるアジアがキーワードになるだろう。

クランチロールのCEOクン・ガオ氏は、チャーニン・グループがオンラインビデオに積極的であること、専門性やクリエティブに理解が深いこと、ビジネス育成の実績が高いことをパートナーに選んだ理由に挙げる。また、今後も日本アニメをコア事業とすると力説する。
そしてテレビ東京のアニメ局長の川崎由紀夫氏は、今回のチャーニン・グループとクランチロールの結びつきを歓迎するコメントを出している。同社はクランチロールとの協業で新たな収益源』築いたとし、今後も引き続きクランチロールとの協業を続ける。クランチロールの成長が、同社の利益も拡大することを期待していそうだ。