国内アマゾンが映像配信サービス開始 1万5000タイトル提供 バンダイchやKADOKAWAも参加

アマゾンジャパンが、日本国内で動画配信ビジネスに参入する。2013年11月26日から、映像配信サービス「Amazon インスタント・ビデオ」ストアをスタートした。
「Amazon インスタント・ビデオ」はストリーミングとダウンロードのふたつの方法で、映像の有料配信ビジネスを行う。また、期間限定で作品を楽しめるレンタルと購入のふたつが利用可能だ。それぞれ価格は100円からと1000円からとなった。Kindle Fireシリーズの専用端末のほか、Amazon.co.jpを利用することでPCサイトでも楽しめる

アマゾンジャパンは、大手総合ネットショップのAmazon.co.jpを運営する。書籍や映像ソフト、音楽ソフトは得意分野だ。また、電子書籍サービス、音楽配信サービスも手掛ける。
映像配信のインスタント・ビデオは、米国ですでにサービス開始している。豊富なタイトルで人気が高く、ネットフリックス(Netflix)やHuluと並び、映像配信分野の有力プレイヤーである。米国では他社コンテンツだけでなく、自社コンテンツの製作も始めるなど、映像ビジネスの台風の目となっている。
今回は電撃的な発表ではあるが、日本市場の参入は時間の問題と見られていただけに、市場参入自体には驚きは少ない。むしろ、いよいよという感が強い。

発表に驚きがあるとすれば、スタート当初から予想を超えるコンテンツプロバイダーが参加し、1万5000タイトル、2万6000本ものエピソードを゙集めたことだろう。国内5大映画会社KADOKAWA、松竹、東映、東宝、日活、またハリウッドの6大メジャースタジオ、テレビ局もNHKと首都圏キー局5社と主要なコンテンツホルダーが作品提供をする。
動画配信で人気の高いアニメでは、アニメ配信国内最大のバンダイチャンネルの参加が大きい。一方で、アニメ作品のライブラリーが豊富な、東映アニメーションとトムス・エンタテインメントは今回は参加していない。アマゾンジャパンは、アニメの目玉番組として『機動戦士ガンダムユニコーン』、『ジョジョの奇妙な冒険』を挙げている。今後も作品は拡大していくとしており、日本でもアマゾンが映像配信の有力プレイヤーになる可能性は高そうだ。

国内のコンテツホルダーにとって、プラットフォームが増えることは、ユーザーの拡大につながる。権利収入の増加も期待出来るだろう。
しかし、他の動画配信のプラットフォームにとっては、ビジネス競合が予想される。成長市場特有の激しい競争が繰り広げられそうだ。作品ごとに有料課金をするDMM.COMやTSUTAYA TVはもちろん、無料動画配信と組み合わせるGyaO!やShowTime、ニコニコ動画、さらに先に日本進出を果たしている定額見放題のHulu、こうした企業がそれぞれの特徴を活かし、どうやって戦い、またすみ分けていくのか注目される。

Amazonインスタント・ビデオ
http://www.amazon.co.jp/aiv

「Amazonインスタント・ビデオ」主要コンテンツ提供会社

[映画会社(邦画)]
KADOKAWA/松竹/東映/東宝/日活
[ハリウッドスタジオ]
ウォルト・ディズニー/NBC Universal/ソニー・ピクチャーズ/20世紀フォックス/パラマウント/ワーナー・ブラザース
[テレビ局]
朝日放送/NHKエンタープライズ/TBSテレビ/テレビ朝日/テレビ東京/フジテレビジョン/日本テレビ放送網/讀賣テレビ
[アニメ動画・制作関連]
キッズステーション/円谷プロダクション/バンダイチャンネル/マーベラス AQL/シンエイ動画
[レコード会社 芸能事務所]
ポニーキャニオン/ホリプロ/キングレコード/ワタナベエンターテインメント/日本コロムビア
[映画配給会社]
アスミック・エース/ギャガ/東宝東和/マイシアターD.D.