東映アニメ第2Q減収に 劇場好調 テレビが厳しく

 国内大手のアニメ製作会社東映アニメーションは、10月28日に平成22年3月期の決算発表を行った。連結売上高は90億6300万円と前年同期比で14.6%減、営業利益は53.2%減の9億600万円、経常利益は51%減の10億4000万円である。
 期初の業績予想を上回る結果だが、前年同期比でのマイナスをカバーするには至らなかった。一方で、昨年は特別損失を計上していた四半期純利益は、49.3%増と前年同期から大きく伸びた。

 売上の減少は、テレビアニメ部門、パッケージソフト部門、国内外の版権部門など幅広い分野に及んでいる。好調であった平成21年3月期の反動と、アニメ産業全体の環境が厳しさを増していることが理由にありそうだ。
 一方で、劇場アニメ部門は、前年同期比で大幅な増収となった。3月に東映アニメーションが幹事会社として劇場公開した『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』の興行が好調だったためである。

 劇場アニメ部門、テレにアニメ部門、海外部門(販売)からなる映像製作・販売事業は、売上高46億9800万円(前年同期比9.1%減)、営業利益は3億3000万円(同60.3%減)だった。
 テレビアニメ部門は製作本数は前年並みだったが、短編作品が増えたことが売上に影響した。パッケージソフト部門は、「プリキュア」シリーズや『Dr.スランプ アラレちゃん』、『銀河鉄道999』のBlu‐Ray Discが健闘したが、大型タイトルがあった昨年には及ばなかった。
 また海外部門は、北米で「ドラゴンボール」シリーズのビデオ化権が、ヨーロッパではイタリアが好調で、『ワンピース』、「プリキュア」シリーズが好調だった。しかし、売上自体は為替の影響があり、横ばいとなった。

 また、版権事業は、『フレッシュプリキュア!』の玩具が前年を上回る好調で、「ドラゴンボール」シリーズ、『ワンピース』も堅調だった。しかし、前年に大きな売上となった遊技機関連の収入がなく、大幅な減収となった。
 海外は、「ドラゴンボール」シリーズにおいてフランスでゲーム化権、イタリアで商品化権を許諾するなど、ヨーロッパが好調に稼動した。しかし、こちらも新規ゲームの発売がなく、前年同期の反動減となった。
 版権事業の売上高は26億円(前年同期比35.5%減)、営業利益は10億7700万円(同32.1%減)である。また、タイアップ商品の売上や、イベント収入が伸びた関連事業は、売上高17億8400万円(同25.4%増)に伸びたが、営業利益は1億300万円と減少した。
東映アニメーションは通期の連結業績の見通しについては、5月15日の発表から変更はないとしている。

東映アニメーション http://corp.toei-anim.co.jp/


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