創通、通期決算で増収増益 製作出資14作品から21作品へ急拡大

アニメ企画・製作の創通の平成25年8月期の業績は、好調を維持しまま期末を迎えた。10月9日に発表された通期連結決算は、売上高が前年比14.3%増の207億4400万円と、初めて200億円の大台を超えた。前年の好調を引き継いだ。
営業利益も32億9500万円(19.7%増)、経常利益は32億8700万円(16.9%増)、当期純利益は19億1100万円(29.7%増)だった。利益面でも好調だった。
創通の主要事業はテレビアニメ、劇場アニメのプロデュースと製作出資、プロモーションなどのメディア事業と製作された作品やキャラクターのライセンス事業である。平成25年8月期は、このいずれも増収増益を維持している。

メディア事業の売上高は149億5900万円(15.1%増)、営業利益は8億9800万円(同13.9%増)である。「ガンダム」シリーズのソーシャルゲームと遊技機の広告収入、「スーパーロボット大戦OG」シリーズのゲームのプロモーション受託などの広告・プロモーションが好調である。
メディア事業で特徴的だったのが、取扱い作品数の大幅な増加であろう。自社が製作出資するテレビアニメシリーズは、前年の14作品から21作品に急増した。さらに劇場映画も3作品あった。
「アンパンマン」、「カードファイト!!ヴァンガード」「ジュエルペット」といった定番作品に加えて、「這いよれ!ニャル子さん」、「ふたりはミルキィホームズ」がシリーズ作品となった。新作アニメでは「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」、「はたらく魔王さま!」が話題作だった。また、「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」では、共同原作も担当し、テレビアニメに対する積極的な姿勢が目立つ一年だった。
今期も10月期の新番組で創通の関わる新作アニメが、「ガンダムビルドファイターズ」、「ダイヤのA」、「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」、「凪のあすから」などすでに5作品に及んでいる。平成26年8月期も、こうした積極姿勢が続きそうだ。

ライツ事業は売上高49億円(同22.8%増)、営業利益は23億9800万円(20.7%増)である。ここでも「ガンダム」シリーズの強さが目立った。従来の商品カテゴリーが堅調だったのに加えて、ソーシャルゲームが好調、さら遊技機や食品などの加わったことで、シリーズの版権収入が増加した。
また、他の作品でも「カードファイト!!ヴァンガード」、「花咲くいろは」、「ゆるゆり」、「這いよれ!ニャル子さん」、「スーパーロボット大戦OG」などを中心に版権収入が前年から増加した。積極的な投資が成果になって表れた。

平成26年8月についても、売上高は強気の見通しを立てる。売上高は6.1%増の220億円と、再び200億円を超えるとする。営業利益は33億円、経常利益は33億6000万円、当期純利益は20億円とこちらも前年並み確保を見通す。
そうした業績の鍵を握りそうなのが、やはり「ガンダム」シリーズである。まず、10月から放送をスタートした『ガンダムビルドファイターズ』の関連商品が注目される。2014年には『機動戦士ガンダムUC』の最終話がリリースされるが、こちらと連動した企画も多くなりそうだ。ライツ事業でも、特にゲーム部門で家庭用パッケージゲーム、ソーシャルゲーム、ネイティブアプリ、Pオンラインゲーム、業務用アーケードゲームと広い分野で商品化が予定されているという。

創通 http://www.sotsu-co.jp/