IGポート 第1四半期売上げが急伸 映像制作増加も、製作投資が嵩む

アニメ製作大手のIGポートは、10月11日に平成26年5月期第1四半期決算を発表した。グループ各社が積極的にアニメ製作に取り組んでいることを反映して、売上高が大きく伸びた。
連結売上高は17億8800万円と前年同期比で42.7%増となった。前年同期はおよそ1億円のマイナスであった営業利益、経常利益は、営業利益1000万円、経常損失800万円と大きく改善した。四半期純利益は3500万円のマイナスであった。

好調だったのは、映像制作事業だ。映像制作はアニメーションを中心にプロダクションI.G、ジーベック、ウィットスタジオが手がけている。主要作品は、『進撃の巨人』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『げんしけん二代目』、『翠星のガルガンティア』などである。
グループのアニメ制作が拡大しているとみられるなか、売上高は12億3800万円(前年同期比57.1%増)となる。前年赤字だったセグメント利益も1億7000万円と好調だった。

映像制作に合わせて、版権事業も伸びている。売上高2億5600万円は、前年同期から61.4%増である。主な作品は『翠星のガルガンティア』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『PSYCHO-PASS サイコパス』、『To LOVEる –とらぶる-ダークネス』などだった。
売上げは伸びたもののセグメント損失8700万円を計上している。これは人気作品の印税報告が第1四半期以降になっていること、また映像マスターの原価償却費が増加しているためとIGポートは説明している。2013年は人気作品が多いだけに、同社の版権事業は第2四半期以降も大きく伸びそうだ。
また、映像マスターの原価償却費はアニメ製作投資を反映するもので、2012年から2013年、そして来年にかけてIGポートが出資するアニメ製作が大きく増えていることを窺わせる。そうした作品がさらなるヒットにつながるのかが、今後の事業のポイントだろう。

一方、懸念が残るのは、出版事業だ。売上高は2億800万円と前年同期比13.7%減、セグメント損失6100万円も大きい。近年の停滞を脱し切れていない。
期中は、マンガ雑誌、マンガ単行本を中心に手掛けた。新しい動きは、自社が関わった人気作品『宇宙戦艦ヤマト2199』の公式設定資料集を発刊したことだ。またウェブや電子配信事業にも力を入れており、アニメ関連書籍やデジタル展開が今後の鍵を握りそうだ。

第1四半期は最終赤字だったが、第2四半期以降(2013年9月以降)の同社の関連作品の動きは悪くない。IGポートが掲げる第2四半期、通期の連結業績の黒字予想は、視野に入っていそうだ。
同社は通期連結売上高を64億1700万円、営業利益を2億9100万円、経常利益を3億500万円、当期純利益を1億8600万円としている。

IGポート http://www.igport.co.jp/