IGポート25年5月決算 版権好調で増収増益 「ヤマト」、「進撃の巨人」、「ガルガンティア」

アニメ製作の大手IGポートが、平成25年5月期通期を好調な決算で迎えた。通期連結売上高は、65億9800万円と前期比で20%増となったほか、営業利益は2億100万円(105.9%増)、経常利益は2億4000万円(245.1%増)、当期純利益は1億2800万円(269.2%増)と利益面で急伸した。
期間中、一部制作作品が債務不履行となり、制作委託契約解除が発生したが、版権事業の好調がそれをカバーした。最終的に増収増益を確保した。

版権事業の売上高は14億4800万円(190.2%増)と前期の3倍近くにも達した。営業利益3億7600万円(902.8%増)とこちらはおよそ10倍となり、IGポートの利益のほとんどを稼ぎ出した。
2012年から動きだした『宇宙戦艦ヤマト2199』のBlu-ray Discや関連商品の販売が好調だった。他の主力作品は、『009 RE:CYBORG』、『ギルティクラウン』、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』、『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』である。このなかにはプロダクション I.Gのほか、ジーベック、WITスタジオの制作作品が含まれる。

映像事業は赤字だった。『009 RE:CYBORG』、『ハル』、『はなかっぱ 蝶の国の大冒険』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『PSYCHO-PASS サイコパス』、『ROBOTICS;NOTES』、『進撃の巨人』、『黒子のバスケ』、『翠星のガルガンティア』など作品は多く、売上高は36億7700万円と2.9%増だった。
一方、営業損失が9900万円となった。制作委託契約解除が影響したとみられる。しかし、大手のアニメ製作会社は、もともと制作での利益が薄く、版権事業で利益の多くを回収することが多い。ヒット作の多かったIGポートも、これに近いかたちになっている。

マッグガーデンによる出版事業は、売上高12億8000万円(前期比1.8%減)、営業利益は300万円(前期比89.3%減)だった。「月刊コミックブレイド」、「月刊コミックアヴァルス」などの雑誌、マンガ単行本のほか『PSYCHO-PASS』の小説や『宇宙戦艦ヤマト2199』オフィシャルDVDガイドブックなどを手掛けた。
その他事業は、売上高は1億9200万円(前期比57.3%増)、営業利益は800万円だった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、さらに『攻殻機動隊』のiPhone/iPod Touch 向けアプリなどが中心だ。

一方、平成26年5月期の連結業績予想では、売上高は64億1700万円と前期並みを予想する。一方利益面では、営業利益は2億9100万円、経常利益は3億500万円、当期純利益は1億8600万円と予想する。好調だった平成25年5月期のさらに高い水準となる。
IGポートは、すでに今期の発売が決まっている2013年春の新番組『進撃に巨人』、『翠星のガルガンティア』のBlu-ray Disc、DVDの予約が好調だとしている。これを踏まえたとみられる。また、今回の決算では触れられていないが、今期は大型タイトルとして『攻殻機動隊ARAISE』もある。2012年から2013年にかけてグループ全体でヒット作が多かったことが、IGポートの業績を押し上げている。

IGポート
http://www.igport.co.jp/

 

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