フィールズ通期増収 IP開発に注力、コミック「ULTRAMAN」は累計43万部

遊技機やエンタテインメントコンテンツを手がけるフィールズの平成25年3月期の通期決算が発表となった。連結売上高は1081億4100万円(前年比17.3%増)、営業利益は103億1400万円(同21.0%増)、経常利益は102億6800万円(同18.6%増)だった。また、当期純利益は47億2000万円と21.2%の減少だった。
パチスロ機で『バイオハザード5』がヒットするなど、パチスロ販売台数の増加が売上高増につながった。一方で、子会社で特別損失を計上したことから最終利益は前年比で減少した。

平成25年3月期は、同社が近年力を入れているIP/新規コンテンツ創出にも大きな進展があった期となった。マンガ領域では、2012年8月に2011年秋に発刊したマンガ雑誌「ヒーローズ」からの単行本刊行が始まった。
このうち「ヒーローズ」の看板タイトル『ULTRAMAN』は、第1巻23万部、第2巻20万部、累計発行部数43万部と好調なスタートを切っている。さらに『マジェステックプリンス』7万部、『ヒーローカンパニー』6万部となっている。(いずれも2013年4月現在)
また、アニメでは2013年4月にテレビ放送がスタートした『銀河機攻隊 マジェステックプリンス』に製作出資を行っている。また、映画『劇場版 ベルセルク 黄金時代篇』3部作のうち第2部が、アヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティションに選出されるなど成果をあげている。

今期は売上高1200億円(11.0%増)、営業利益は125億円(21.2%増)、経常利益は125億円(21.7%増)、当期純利益は63億円(33.4%)を見通す。引き続き、マンガ、アニメ、映画/テレビのコンテンツ分野に注力する見込みだ。

遊技機関連企業が、コンテンツ関連の会社をグループ化する例は近年増えている。フィールズの取り組みも、そうしたひとつと言えるだろう。
しかし、多くの企業がコンテンツ(IP)創出を子会社のひとつとするのに対して、フィールズは、IP創出を軸に企業の在り方そのものを再構築しようとしている点で大きな違いがある。マンガ、アニメ、映画/テレビ、ゲーム、パチンコ/パチスロを並列的に並べた新しいかたちのコンテンツ・エンタテイメント企業を目指しているようだ。売上高では、依然、遊技機関連事業を占める割合は大きいが、コンテンツ分野が成長すればこうした構造も今後変わる可能性がある。
そうした点では、平成25年3月期に続き、平成26年3月期も重要な時期になりそうだ。ウルトラマンシリーズの新作テレビ番組『ウルトラマンギンガ』が登場する。マンガ単行本での『ULTRAMAN』の人気が圧倒的であるように、ウルトラマンは同社にとって最も重要なタイトルと言っていいだろう。

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