東映アニメ、通期売上高が過去最高 劇場・TV好調、商品販売・イベント減少

国内アニメ製作大手の東映アニメーションが、5月13日に平成25年3月期通期決算を明らかにした。業績は引き続き好調で、連結売上高は過去最高だった平成24年3月期を1.9%上回る336億4400万円とこれまでの記録を更新した。
利益面も堅調だった。営業利益は47億7000万円(前年比3.9%減)、経常利益52億5900万円(0.9%減)、さらに当期純利益は32億9000万円(4.3%増)と好調だった前年とほぼ同じ水準となった。

業績を牽引したのは、映像製作・販売事業だ。売上高は134億1200万円(38.7%増)、セグメント利益は8億9400万円(同65.9%増)と大きな伸びをみせた。
2012年12月公開の『ワンピースフィルムZ』の大ヒットがあった劇場アニメ部門が、製作本数・公開本数の増加もあり、大幅な増収となっている。テレビアニメも『ワンピース』、「プリキュア」シリーズ、『トリコ』、『聖闘士星矢Ω』に加えて、『探検ドリランド』の放映なども加わり増収となっている。
ソーシャルゲームは『聖闘士星矢 ギャラクシーカードバトル』が好調だった。しかし、海外部門がヨーロップを中心に低調で、パッケージソフトも大幅な減収だった。

版権事業は、ソーシャルゲームで『ワンピースグランドコレクション』が好調、「プリキュア」シリーズが前年を上回った。海外部門もアジア地域で『ワンピース』関連商品が好調だった。
売上高、セグメント利益はいずれも前年並みで、それぞれ117億8300万円(3.4%減)、46億8000万円(5.0%減)だった。
一方、商品販売事業とその他事業は、前年を下回った。商品販売事業は前年は絶好調だった『ワンピース』の反動で売上高が23.5%減の70億5800万円、セグメント利益は66%減の2億700万円だ。
その他事業も、前年にあった『ワンピース』の大型イベント相当分がなく、売上高が39.8%減の16億5000万円、セグメント利益は2億9200万円(40.3%減)だった。
近年、東映アニメーションの業績は、版権や商品販売などの2次展開に引っ張られる部分が大きかった。しかし、平成25年3月期は、映像関連事業が力を発揮したかたちだ。

同社は、平成26年3月期の連結業績予想も併せて発表している。今回は連結売上高276億円(18%減)、営業利益29億円(39.2%減)、経常利益32億円(39.2%減)、当期純利益20億円(39.2%減)を見通す。
これについて東映アニメーションは、『ワンピースフィルムZ』のヒットの反動やソーシャルゲームの市場成長の鈍化、ワンピースの一般商品の一巡感などを理由にあげる。海外事業については円安による増収を見込むが、これまでどおり手堅い見通しを立てる。また、海外については、フルCGアニメ『キャプテンハーロック』で、当初から海外配給を目論むなど新しい展開に挑戦する。

東映アニメーション
http://www.toei-anim.co.jp/