TOHOシネマズ 高校生の鑑賞料金を一挙に引下げ 6月から1000円に

国内シネコン運営の最大手のTOHOシネマズは、2013年6月1日より高校生を対象とした映画鑑賞料金を現在の1500円から1000円に引き下げることを明らかにした。一挙に3割以上安くなる。
現在の料金は、一般1800円、大学生・高校生1500円、中学生・小学生・幼児1000円、シニア1000円となっている。大学生・高校生から高校生を切り離し、中学生・小学生・幼児と同じ価格に組み直したかたちである。

TOHOシネマズによれば、今回の鑑賞料金改定は若者の映画ファン育成を目指したものである。高校生の負担軽減し、映画館の経験ない高校生も呼び込む。鑑賞しやすい料金を提供することで高校生を応援したいとする。
若い世代に映画をより親しんで貰うことで、将来の映画鑑賞人口の増加につなげる狙いもある。今後の映画産業も見据えた施策だ。6月1日(土)より、TOHOシネマズの全国58劇場とお台場シネマメディアージュでスタートする。

若者向けの映画ファン育成の一方で、近年、模索が続く映画鑑賞料金の在り方に対する新しい動きでもある。映画鑑賞料金は、現在、一般1800円、学生1500円が標準となっている。
しかし、日本映画製作者連盟の発表する2012年の平均入場料金は1258円で、一般、学生の標準料金を大きく下回っている。これはシニア料金(1000円)、夫婦50割引(二人で2000円)のほか、TOHOシネマズデイ、ファーストデイ、レディースデイなど(いずれも1000円)各種割引が利用されているためだ。
高校生の鑑賞料金引き下げも、こうした実勢価格に近づける狙いもありそうだ。特定の割引デーに集中する入場者の分散効果も期待出来る。

TOHOシネマズは2011年に、一部の劇場で一般料金の1800円から1500円の値下げ、高校生の1500円から1000円の値下げテストを行った経験がある。その際には、効果が見られないとして、一般料金は1800円に戻された。高校生料金は好評だったとし1000円に据え置かれた。そうした経験も今回の決定活かされているだろう。
TOHOシネマズは全国567スクリーンを持ち、2012年度の動員は動員 3687万人、興行収入480 億円、国内映画興行のおよそ1/4を占める。高校生に限るものの、業界最大手の鑑賞料金の大幅な値下げは、同業他社の戦略にも大きな影響を与えそうだ。他社シネコンも、新たな対応を迫られる可能性がある。

TOHOシネマズ
http://www.tohocinemas.co.jp/