講談社、初の日仏伊3ヵ国語対応の公式サイト 「チェーザレ~破壊の創造者~」で

16091講談社が、海外向けのウェブ情報発信で新たな試みに乗り出す。惣領冬実による人気マンガ『チェーザレ ~破壊の創造者~』をテーマにした、日本語、イタリア語、フランス語対応の公式サイト「チェーザレ・アカデミア」を4月27日にオープンした。2013年が、“日本におけるイタリア年”であることに合わせたものだ。
マンガやアニメの情報発信で、英語などでの多言語対応のサイトはこれまでにも例はある。しかし、今回の様に英語以外の2つのヨーロッパ言語で対応するのは珍しい。
作品がイタリアの歴史的な人物であるチェーザレ・ボルジアらを描いていることに加えて、フランス、イタリアは日本のマンガが特に人気の高い地域であり、翻訳出版が行われていることで実現した。日本と現地での時差のない情報を提供を試みる。

『チェーザレ~破壊の創造者~』は、2005年よりマンガ誌「モーニング」(講談社)に連載されている。15世紀から16世紀にかけてイタリアに登場した稀代の政治家チェーザレ・ボルジアらを描く。
作者は、作品を執筆するにあたり膨大な資料を読み込んだ。史実に基づきつつ、独自の演出をする本作は高い評価を受けている。

今回注目されるのは、サイトのコンテンツでも、インタラクティブ機能を中心に、これまでにないサービスを提供することだ。まず、歴史的事象や人物プロフィールなど、歴史や旅、マンガなどを取り込んだ時空を超えたガイドブックを目指す。さらに著者や監修者が参加する国内外のイベント動画、著者による作画や製作秘話の動画の無料配信をする。
ガイド部分は、wikipediaのような仕組みを導入し、ユーザからの投稿を募集する。それを作品の創作へと活用するクリエイティブサイクルを創りだすという。ファンとのインラクティブ交流を目指す。

また、5月下旬に発売予定のガイドブック『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』完全ガイドブックの購入者を対象とした電子版の無料配布も試みる。本を購入した全員を対象に、本文全ページのPDFファイルが、この「チェーザレ・アカデミア」で無料ダウンロードできる。
『チェーザレ・ボルジアを知っていますか?』は、作品誕生から10年かけて集積、編纂した資料をベースにしたもので、マンガ世界の解説、物語舞台の案内などを192ページ(188ページオールカラー)で紹介する。
公式サイトは作品のプロモーションにとどまらず、一歩進んだコンテンツとデジタルの新しい関係を目指す。ウェブサイト活用の新たなスタンダードになるか注目だ。

『チェーザレ ~破壊の創造者~』
公式サイト「チェーザレ・アカデミア」
http://cesare-borgia.com