ドリームワークス・アニメ デンマークのドール玩具“Trolls”を獲得 経営多角化目指す

ドリームワークス・アニメーションのSKG最高経営責任者ジェフリー・カッツェンバーグは新しいビジネスを目指す。 (c)2013 Getty Images
ドリームワークス・アニメーションのSKG最高経営責任者ジェフリー・カッツェンバーグは新しいビジネスを目指す。
(c)2013 Getty Images

米国の大手アニメーションスタジオであるドリームワークス・アニメーション(DWA)が、経営の多角化をさらに進める。4月11日、同社はデンマークの人形玩具で1960年代に一大ブームを巻き起こした「トロル人形(Trolls Dolls)」のライセンスを買収したと発表した。
トロル人形の権利は作品を生み出したトマス・ダムのファミリーとダム・シング(Dam Things)が保有していた。ダム・シングは今回の売却について、「トロル人形の将来に対してこれ以上よい選択はない。トロル人形は、ドリームワークス・アニメーションのもとで新しいやりかたで存在することになるだろう」としている。

トロル人形は1959年に、貧しい漁師であったトマス・ダムがクリスマスプレゼントとして娘に自ら妖精の木製人形を作ったのがきっかけだった。そこから生まれた人形が1960年代に大きなムーブメントを巻き起こし、90年代にもリバイバルブームとなった。全米玩具産業協会が選ぶ過去100年の玩具ベスト100にも選ばれた。その知名度と評価の高さにDWAが目をつけた。
今後DWAは、トロルを世界中で新しい世代に紹介していく。積極的にキャラクタービジネスを広く展開していく。また、今回のライセンス獲得にあたり、米国の女児向け人形の大手メーカー・アメリカンガールの上級副社長であったショーン・デニスを新たにトロル人形のブランド開発のトップに招いた。人形玩具のビジネスに本格的に取り組むことになる。

DWAは、「シュレック」シリーズや「カンフーパンダ」シリーズなど、大作フルCGアニメーション映画で知られている。しかし、劇場映画は興行的な成功と失敗のリスクが高く、一方でリスク分散出来るほど製作本数を増やすのも難しい。一方で、近年は、大作フルCGアニメーションを製作するスタジオは増加傾向にあり競争も増している。
そこでDWAは、事業の多角化を急激に進めている。そのなかには中国での映画製作、テレビアニメーション制作などがある。ライセンス事業もそのひとつだ。2012年には、『ウォーリーをさがせ!』や『キャスパー』、『ローン・レンジャー』などを保有するアンメーション・キャラクター企業クラシック・メディアを買収している。今回のトロル人形買収は、DWAがキャラクター事業に大きな関心を持っていることをあらためて確認させるものだ。
DWAは獲得したキャラクターのアニメーション化などには触れていない。しかし、映像作品がキャラクタービジネスにとって最大の宣伝ツールになることは間違いない。今後、これらのキャラクターから新たなアニメーション作品が誕生する可能性は大きいだろう。

DreamWorks Animation SKG
http://www.dreamworksanimation.com/