“ニコニコ”ブランドのマンガ単行本レーベル キャラアニが「ニコニコCAコミックス」創刊

NICONICOCACOMICSウェブ連載のマンガからベストセラーが生まれ、さらにアニメ化に進むなど、その存在感が増している。ウェブ作品のマンガ単行本も珍しくなくなってきた。
そうしたなか2013年3月9日に、新たなウェブマンガのためのレーベルが創刊した。角川グループのキャラアニが立ち上げた「ニコニコCAコミックス」である。このレーベルは、ドワンゴが運営する電子書籍配信のニコニコ静画に特化して、その掲載作品をリアルな書籍とする。

3月9日の創刊の際には、まずレーベル第一弾として3冊の単行本を同時発売した。Yumさんの少女マンガ『ポロロッコと小さな恋のはなし』、今野隼史さんの少年マンガ『絶体絶命英雄 ROCKINGCHAIR HERO』、『帝都怪盗浪漫譚 -Phantom ALICE-』(原作:ねこリセット、作画:クロユズ)も少年マンガだ。
『ポロロッコと小さな恋のはなし』と『絶体絶命英雄 ROCKINGCHAIR HERO』は、ウェブの強みを活かした全編フルカラーをそのまま書籍でも実現している。価格は各987円(税込)、『帝都怪盗浪漫譚 -Phantom ALICE-』はモノクロ作品で830円(税込)だ。また、書籍化に伴い、新たな描き下しの作品やイラストも収録し、紙だけの楽しみも用意した。

存在は大きくなっているとはいえ、電子書籍と言えば依然、紙出版の作品のデジタル化に関心が集まりがちだ。そのなかでニコニコCAコミックスではその逆の流れを積極的に推し進める。
キャラアニは今後もニコニコ静画から、従来のジャンルにとらわれないマンガを書籍化したいとしている。その事業がどのくらい広がっていくのかも注目だ。

ニコニコ静画は、ドワンゴが2009年にスタートしたサイトである。動画・音楽のニコニコ動画に対して、マンガやイラストでもユーザー参加・共有型のウェブサービスを実現することを狙っている。現在、ドワンゴが最も力を入れているサービスである。
一方、キャラアニは、ドワンゴと資本・業務提携を通じて事業連携を強める角川グループの一角である。出版事業に強い角川グループと結びつくことで、ニコニコ静画は事業の多様な収益拡大が目指せる。角川グループにとっては、今後も新たな才能や人気作品がますます増えてくるtみられるネット上のコンテンツをいち早く囲い込むことが可能になる。

キャラアニ http://www.chara-ani.com/
ニコニコ静画 http://seiga.nicovideo.jp/