エイベックス ドワンゴ株式一部売却 角川グループ、日本テレビに

国内有数の動画配信サイトを運営するドワンゴの株主が大きく変動する。音楽大手のエイベックス・グループ・ホールディングス(エイベックスGHD)は、自社の持つドワンゴ株式のうちおよそ4割を角川グループホールディングスと日本テレビ放送網の2社に売却する。
エイベックスGHDは現在、ドワンゴの株式の20.05%40900株を保有する筆頭株主だ。このうち各8163株(合計16326株)を売り出しのかたちで、角川GHDと日本テレビの2社に譲渡する。売り出し金額は総額38億2700万円あまりとなる。

売却後は、エイベックスGHDは筆頭株主から持株比率12.05%の第3位の株主となる。これによりドワンゴはエイベックスGHDの持分適用会社から外れる。
また、これまで第2位に株主であった川上量生氏が持株比率16.86%で新たな筆頭株主となる。さらに持株比率12.24%の角川GHDが、第2位となり、企業株主のトップになる。ドワンゴにおける角川グループの影響力が増しそうだ。
エイベックスGHDによれば、株式売却はドワンゴの株主を多様化したいとの申し入れに応じたものだという。同社は株式の売却で19億9300万円の特別利益を計上する。

ドワンゴの株主の多様化は、近年の同社のビジネス構成の変化を反映しているとみられる。もともとドワンゴのビジネスは携帯を通じた音楽配信が主流であった。しかし、スマートフォンの普及と伴に、音楽ビジネスは縮小傾向だ。
一方、動画配信事業のniconicoが急成長し、主力ビジネスとなってきた。さらに直近では書籍などのテキストコンテンツの配信に力を入れる。音楽事業が中心のエイベックス・グループだけでなく、放送や映画の日本テレビ、映像や書籍の角川グループとより密な連携を取りたいとするドワンゴの思惑が垣間見える。

すでにドワンゴと角川グループは、アニメの動画配信や書籍・マンガの配信で事業連携を深めている。今後はさらに密接なビジネスも進展するかもしれない。
また、日本テレビに関しても、ドワンゴは同局と関係が深いスタジオジブリ作品などをニコニコ動画などで積極的に取り上げてきた。こちらも今後どのような進展となるのか気になるところだ。

ドワンゴ
http://info.dwango.co.jp/
角川グループホールディングス
http://www.kadokawa-hd.co.jp/
エイベックス・グループ・ホールディングス
http://www.avex.co.jp/
日本テレビ放送網
http://www.ntv.co.jp/info/