大手メディアや企業によるYouTubeでの公式配信の動きがますます活発になっている。こうした中、10月19日からアニメやキャラクターの大手企業である小学館集英社プロダクションが、YouTubeにて公式ブランドチャンネル「小学館集英社プロダクションチャンネル」をスタートさせた。
サービス開始時には、『ゾイド』シリーズ4作品、『爆走兄弟 レッツ&ゴー!!』シリーズ3作品、それに『デュエルマスターズ』など人気の15作品が並ぶ。小学館集英社プロダクションは、今後アニメや実写映像などの広告型無料配信サービスのビジネスを行うとしている。
小学館集英社プロダクションは、小学館、集英社の出資するアニメなどの映像作品の製作やキャラクター商品化権管理を手がける。『ポケットモンスター』や『ドラえもん』、『名探偵コナン』など数多くの人気作品を取り扱う。
そうした作品の中からオープン当初は、小学生に人気の高い「コロコロコミック」(小学館刊)に掲載されたマンガのアニメ化作品を中心にプログラムを組んだ。本編映像のほか、プロモーション映像などの配信を行う。今後は取り扱い動画コンテンツを随時増やし、幅広い年齢層が楽しめる総合エンタテインメントチャンネルを目指す。
また、今回のサービス開始により、ShoProが持つ映像資産の訴求力と関連商品の認知を更に高め、映像コンテンツビジネスの新たな可能性を追求するとしている。
さらに関連会社の小学館ミュージック&デジタルエンタテイメントも運営協力するなど、グループ内の連携を活かしたビジネス展開を行う。
アニメの視聴をパソコンやインターネット経由でする視聴者が増える中、大手メディアのオンライン動画配信に乗り出す例が増えている。かつては自前の配信サービス、インフラを使うことも多かったが、現在は、YouTubeやニコニコ動画の既存の大手動画配信ポータルを利用することが一般的になっている。
これは投資コストが削減出来るだけでなく、視聴者の多い大型ポータルサイトのほうが、サービス提供に有利との考え方が支配的になっているからだ。大きな懸念事項であった違法アップロードの問題も、こうしたサイトでは年々改善に向っていることもそうした傾向を助けている。
YouTubeでは大手放送局のTBSとテレビ朝日が公式チャンネルを開設したばかりである。さらにアニメ関係では、角川グループの「角川アニメチャンネル」やトムスエンタテインメントの「TMSチャンネル」、GONZOの「GONZOチャンネル」などがある。
今回の「小学館集英社プロダクションチャンネル」のスタートにより、アニメ関連の公式配信がさらに強化される。また、業界大手のYouTube進出決定は、同業他社の今後の動向にも影響を与えるだろう。
小学館集英社プロダクションチャンネル
http://www.youtube.com/SHOPRO
開設日: 2009年10月19日(月)
「YouTubeトップページ」>「チャンネル」>「パートナー」>「SHOPRO」
※配信作品(オープン時)
・爆走兄弟 レッツ&ゴー!!
・爆走兄弟 レッツ&ゴー!!WGP
・爆走兄弟 レッツ&ゴー!!MAX
・ZOIDS(ゾイド)
・ゾイド新世紀/ゼロ
・ゾイド フューザーズ
・ゾイド ジェネシス
・デュエル マスターズ
・新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ
・炎の闘球児 ドッジ弾平
・学級王ヤマザキ
・うちゅう人 田中太郎
・絶体絶命でんぢゃらすじーさん
・サルゲッチュ ~オンエアー~
・コロッケ!