角川グループ YouTubeからの月間広告収入1000万円超を達成

角川グループがYouTubeにアップロードされた自社グループ コンテンツから得た広告収入が、昨年末に月間1000万円の大台を超えていることが明らかになった。
角川グループホールディングスは2008年1月にグーグルと提携を行い、動画共有サービスのYouTube上で協業することを明らかにした。その後、自社がアップロードするコンテンツだけでなく、ユーザーが自社のコンテンツを利用してアップロードした動画も積極的にビジネスに活用することを決めた。

角川グループはユーザーがアップロードした自社コンテンツの動画を自社の基準により、掲載許諾(公認バッジ付与)の是非、広告掲載、収益の配分などを決定する。角川グループが許諾をするコンテンツには、PV以外の短い本編やMADと呼ばれる二次創作が含まれていることなどが発表当時大きな話題を呼んだ。また、広告を付加することでビジネスでの収益化も目指した。
今回月間1000万円を超えたことが明らかになった広告収入は、YouTube内の自社コンテンツに付加されたこれらの広告から構成される。コンテンツの大半は、ユーザーが投稿した『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『ストライクウィッチーズ』などのアニメ作品関連動画が占めると見られる。

角川グループ自身がアップロードしたコンテンツと公認コンテンツの再生回数は、2008年6月に公認バッジの付与開始から急増している。2008年9月から11月の間の3ヶ月間の合計再生回数は5000万回を超えている。
しかし、収入が増えたのは動画内に広告を埋め込んだ2008年10月のinVideoAd導入後である。inVideoAdの採用が短期間での収入急増につながり、一気に大台を超えたことになる。

動画配信ビジネスは、これまでのところ国内、海外とも苦戦している例が多い。特に広告依存型のビジネスは難しいとされる。
しかし、角川グループの試みは、ユーザー投稿を巻き込むことで、ビジネスモデルの構築が可能であることを示している。角川グループが、ネットユーザーに人気のあるコンテンツを数多く保有していることが大前提になってはいるが、今後のインターネット動画ビジネスにも示唆を与える例と言えるだろう。