米Navarre通期決算 パブリッシング事業はファニメーションが支える

米国のエレクトロニクス・AV関連商品流通と日本アニメ事業を手掛けるナバレ(Navarre Corporation)が、6月1日に2009年通期(2008年4月から2009年3月)と第4四半期(2009年1月から3月)の決算発表を行った。
ナバレは日本では、北米最大の日本アニメの流通会社であるファニメーション(FUNimation Entertainment)の親会社として知られている。

そのナバレの通期決算は減収赤字転落と厳しい結果となった。しかし、第4四半期単独では前年同期比で増収増益であった。ナバレはこうした結果について、不透明な経済状況が続くなか、非常に明るい兆しだとしている。
こうした結果は、第3四半期に赤字部門であったジャンル映画の映像パッケージ事業BCIをほぼ清算するなどのリストラ効果が表れているとみられる。

ナバレの通期売上高は6億3100万ドル、前年の6億5850万ドルから4.3%減少した。売上高のうち映像パッケージを扱うパブリッシング事業からは、1億280万ドルである。こちらも前年比で12.4%減少している。
これは第1四半期から第3四半期まで、BCIの売上が不振であったためである。さらにBCI事業から撤退した第4四半期については、前年同期に350万ドルあったBCIの売上はほとんどなくなった。
このため第4四半期のパブリッシング事業は、日本アニメを扱うファニメーションとPCソフトのアンコール(ENCORE)のふたつから構成される。その売上高は2200万ドルで、事業セグメント全体では前年比で25%の減少である。

一方で、のれん代償却前のパブリッシング事業の営業利益は、前年同期の260万ドルと前年の270万ドルから微減に留まった。
これについてナバレは、パブリッシング事業からの営業利益のほとんどはアニメ事業からによるものだとしている。間接的にではあるが、この期間のファニメーションのアニメ事業が堅調だったことを伺わせる。しかし、のれん代償却が310万ドル発生していることから、最終的にはパブリッシング事業は赤字となっている。

2010年の業績の見通しについてナバレは、経済状況は依然不確かで売上高は軟調であろうとする。そのうえで利益率の向上と経費の効率化で、利益確保を目指すとしている。