制作は中国 CGアニメ「トレインヒーロー」テレビ東京6局ネット4月放送開始

『トレインヒーロー』(c) CARLOON/テレビ東京/TPO/TOMY
『トレインヒーロー』(c) CARLOON/テレビ東京/TPO/TOMY

2013年に中国を巻き込んだ新たなアニメプロジェクトが乗り出す。テレビ東京は4月より系列6局ネットにて、中国で制作されたフルCGアニメ『トレインヒーロー』の放送を開始する。また、玩具大手のタカラトミーは、同じ4月から本作のキャラクター玩具の国内展開をスタートさせる。
『トレインヒーロー』は2100年を舞台に、人工知能を持つ未来の鉄道の活躍を描く。キッズ向けのアクションアドベンチャーに仕上がっている。シリーズは30分枠の全26話を予定する。

本作はテレビアニメ、玩具だけでなく、音楽、雑誌での総合的なメディアミックスを目指すのも特徴だ。音楽はエイベックスが担当、雑誌では小学館の「てれびくん」が協力する。大掛かりなビジネスの枠組となった。
中国産のアニメーションでは、これまでこうした多角的なビジネスはあまり例がなく、作品と共にそのビジネスの行方も大きく注目される。

『トレインヒーロー』は中国・常州市の常州テレビグループのカーロンアニメーションが、テレビ東京などの協力を得て制作した。全編をフルCGで制作されており、同国でのビジネス展開、そして海外に通用する国産アニメーションを目指している。
日本での放映だけでなく、2013年中に中国で劇場版を公開、その後はテレビ放送も予定する。さらにアジア、欧米各国への輸出も狙う。カーロンアニメーションにとっても大型プロジェクトになる。

もともとこのプロジェクトは、2011年にテレビ東京が中国でアニメ事業として発表していた。それからちょうど2年で、実際の放映スタート発表、スピード感のある事業展開となった。ただし、そのビジネス形態はややイレギュラーだ。
テレビ東京によれば、テレビ東京は中国以外での同作の世界ライセンスを買い取るかたちで資金を供給する。プロジェクトは共同で進んでいるが、直接出資をとっていない。
しかし、これにより番組は100%中国出資のアニメーションとなる。中国では海外作品だけでなく、近年は海外共同製作作品についても、国内での厳しい放送・上映規制が取られている。中国製となることで、『トレインヒーロー』の中国でのテレビ放映や上映の可能性が広がる。中国国内での展開を考えるうえでは合理的な選択だ。

また、カーロンアニメーションは、日本からの企画・開発のノウハウを導入出来るだけでなく、『トレインヒーロー』による自社ブランドの確立も行える。
日中のアニメにおける共同事業は、いまだウィンウィンの関係を目指して模索中だ。日本と中国のアニメビジネスの在り方のひとつのモデルとしても『トレインヒーロー』は興味深い。

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『トレインヒーロー』
http://ani.tv/trainheroes
テレビ東京系列6局ネット 4月スタート

[キャスト]
アール: 浪川大輔
ゴウ: 小野大輔
サム: 興津和幸

マジカル変形シリーズ
トレインヒーロー マジカル変形 4種 各1050円(税込)
トレインベース カタパルトシューター 1554円(税込)
発売日: 2013年4月25日