米国 ミュージックランド経営再建へ

アメリカの大手CD・DVD小売チェーン店のミュージックランドグループの経営が揺らいでいる。ミュージックランドは傘下にCD販売のサムグッデイとDVD販売のサンコースト、さらに両方を扱うメディアプレイなどの小売チェーン店を抱えている。
特に日本アニメの販売に大きな力を入れているサンコーストは、アメリカの日本アニメファンにとってお馴染みのお店である。

このミュージックランドが経営再建策の一環として、メディアプレイの全店舗の閉鎖を決めた。さらに現在は、取引先に支払い金額の40%から50%の3年間繰り延べを求めている。ミュージックランドでは、今回のメディアプレイの閉鎖は、長く続くCD・DVD販売の不振によるものであるとしている。今後、同社はサムグッデイとサンコーストの経営に集中するとしている。
ミュージックランドの経営不振の理由は、ひとつにはウォルマートやターゲットといった総合小売店が成長し、CD・DVDといった専門店の売上げを圧迫していることにある。さらに近年では、アマゾンドットコムといったインターネット小売店の急成長や音楽ダウンロード販売のiTuneの登場なども理由に挙げられる。いずれにしても、消費者の小売専門店離れがここ数年で急激に強まっているためである。

ミュージックランドがアメリカの日本アニメビジネスやファンにとって重要なのは、これまで同社が日本アニメの流通拡大に力を入れて来て、その普及に大きな役割を果たしてきたからである。そして、今でもアメリカのアニメファンが日本アニメのDVDを入手する主要な場所のひとつでもある。
同社のDVD販売チェーン店サンコースのウェッブサイトを訪れるとアニメ部門が独立した大きなカテゴリーになっていることに気づかされるだろう。

しかしそのアニメの流通も、やはりオンラインショップが勢いを増しており、今後はインターネットによる直接ダウンロードに向かって行くに違いない。こうして考えてみるとミュージックランドの経営危機は、インターネットの発達と伴に大きく転換をしようとしている映像・音楽コンテンツ流通そのもの変化の象徴だといえるだろう。