D3 低価格ゲームソフトで決算快調

低価格向けゲームやキャラクターゲームのソフトで知られるディースリー・パブリッシャーズ(D3)の業績が好調である。12月13日に発表された同社の17年10月連結本決算によれば、売上高は前年比42.5%増加の43億5800万円、営業利益は98.2%増加の4億600万円、経常利益は4億7300万円で194.7%増加といった急成長を遂げている。

業績好調の理由は、同社が強みを持つ低価格のゲームソフト「SIMPLE2000」シリーズが好調なためである。D3はこの分野の代表的な企業としてブランドを確立し、同業他社からリードを保っている。このほか海外アニメーション映画のゲーム展開などを中心としたフルプライスの14タイトルも含めて、売上高は35億9600万円とパッケージソフト事業が全体のおよそ8割を占めている。
また、SIMPLEシリーズを携帯電話で展開したネットワーク事業も好調で、前年比60.2%増加の4億6000万円の売上高があった。しかし、ソフトウェアの受託開発は関連会社からの仕事が減ったことから、売上高は3億円(前年同期比39.5%減)であった。
来期は、決算日変更に伴う5ヶ月間の変則決算になるが、売上高23億4700万円、経常利益5700万円を見込んでいる。

国内の大手のゲームパブリッシャーが、ゲームソフトの売上高の不振で苦しむ中で、D3の好調な業績は注目すべきことが多い。それは、近年しばしば指摘される国内の主力ゲームソフトが高度化しマニア向けの商品になってしまったこととも関係があるだろう。
D3は、そうした中で一般消費者に向けて低価格で判り易いゲームの市場を開拓することで急成長してきた。また、17年3月より親会社となったパチスロ会社フィールズと連動したパチスロ機の一般ゲームソフト展開も同じような視点から考えることが出来るだろう。
近年、パチスロ機を一般ゲームソフトへの展開した作品が、しばしば大ヒットしている。この背景には、これまでの大手のゲームソフト会社が見落としていたゲームファンの市場が確実に存在すること示している。
ほかのゲームソフト会社とは異なる市場を開拓し、その市場でいち早く自社の優位性を築いたD3は今後も着実な成長が期待出来るのでないだろうか。