シンガポールのアニメーション制作事情

今年の10月にルーカスフィルムは、米国以外では前例のない3DCGに特化したアニメーションスタジオを開設した。アニメーションの制作拠点としてシンガポールが初めて世界の注目を浴びたニュースかも知れない。しかし、シンガポールのアニメーション産業はこれ以外でも成長しつつある。

シンガポール政府は中国や韓国と同様に、政府の支援でアニメーション産業の育成に力を入れている。先頃、シンガポールの通商産業省は今後10年間でデジタルメディア産業に5億9050万ドルを投資すると発表した。この中には、ゲームや特殊効果、ライセンスビジネスなどに混じってアニメーション産業が上げられている。

11月29日には、シンガポールのアニメ制作会社ピーチブロッサム・メディアが、シンガポールのアニメーションビジネスのランドマークともなるふたつの大型取引があったと発表している。これは、韓国の大手アニメ制作会社Sunwoo エンタテイメントとの共同制作の2Dアニメーションで、既にアメリカ、ドイツ、オーストラリアにプリセール済だという。
シンガポールのメディア開発局(MDA)は、これらの作品に共同投資をする方針である。ピーチブロッサム・メディアとMDAは、昨年12月に今後3年間にわたってMDAが7つのアニメーション作品に投資すると合意しているためである。
MDAではこうしたアニメーション作品のプロジェクトにより、シンガポールのアニメ産業の技術が高まり、国際市場にコンテンツを供給出来るようになることを期待しているという。