セガ 中国市場に本格展開

2008年北京五輪ゲームの世界独占販売権の獲得したセガは、これに続き中国市場での事業展開の強化を相次いで打ち出している。発表された事業はゲームの研究開発、デジタルコンテンツ分野での現地進出、大型のエンタテイメント施設の開設とそれぞれ異なる3分野である。いずれの分野も現地の大手企業との提携を軸とした大型プロジェクトとになっている特長がある。

このうちゲーム研究開発センターでは、北京のエンタテイメント分野の大企業である北京歌華文化発展集団と合弁企業を設立し、来年4月にゲーム研究開発センターを立ち上げる。開発センターでは、国際市場を視野に入れたゲーム研究開発を行うとしている。
デジタルコンテンツの分野では、北京歌華網絡文化資訊有限公司とPCゲームのライセンス契約を結ぶ。また、北京歌華網絡の開設するデジタルコンテンツサイトの運営とオンラインゲームの技術サポートも手掛ける。
さらに、セガと上海新世界股 有限公司が設立した合弁会社である上海新世界世嘉遊芸有限公司が上海市の繁華街に大型エンタテイメント施設「PLAYER’S ARENA (プレイヤーズアリーナ)」 を今月24日に開設する
この3分野の投資によりセガは、ゲーム開発とPCゲーム、オンラインゲーム、アミューズメントゲームとゲーム関連の全ての分野で中国進出を果たすことになる。

日本のゲーム関連企業が中国進出の方法を考えあぐねている中で、今回のセガの決定は業界でも大きな波紋を巻き起こしそうだ。今回の事業展開の方向性は、進出するからにはいっきに本格的に行う、さらに現地の有力企業をパートナーに引き込むというものだ。
本格的にいっきに行う方向性や、大きく展開する際に中国の大手企業を巻き込む方向性は正しいに違いない。しかし、それでも中国特有の不確実性というリスクがあるのも確かである。投入する資金と労働量が増えれば、こうしたリスクもそれに連れて大きくなる。

こうした大胆な決断には、昨年経営統合によって登場した巨大エンタテイメント企業グループのセガサミーの事業拡大戦略も大きく影響しているのは間違いないだろう。セガサミーは経営目標で現在5000億円あまりの年間売上高を2008年には8000億円として世界有数のエンタテイメント企業を目指すとしている。
こうした計画の達成のためには市場の鈍化している国内市場だけでなく、海外市場の開拓が不可欠であるからだ。
そうした中で、敢えて、欧米や他のアジア諸国でなく、中国市場を選んだセガの決断は大きいといえる。国土が広く、人口も多い中国市場への投資は、中国の物価水準を考慮してもかなりの資金が必要になるであろう。成功すれば大きな果実が得ることが出来るが、失敗した時のリスクも少なくない。今回の中国事業の展開はセガサミーの将来にとって大きな意味を持つに違いない。