TYO 中国でアニメ制作、出資

映像製作会社TYOの現地関連企業が中国政府の支援も受けてオリジナルのアニメーションを制作する。制作する作品は『大禹治水』という水害を防ぐ英雄の物語で、TYOが現地の企業と共同出資で設立した大連東方龍動画発展公司が制作を行い、およそ3000万元(約4億5000万円)の制作費うち大連東方龍動画が900万元を負担する、またTYO本体も800万元を出資する。
監督は中国の方潤氏、日本側からもTYOがグループ会社から制作顧問を派遣する。また、作品は中国の公的機関から小中学生向けの推奨映画のとして「重点映画」に指定される。これにより最低でも1300万人が鑑賞し、興行収入は1億5600万元(約23億円)を見込むとしている。

大連東方龍動画発展公司は、今年8月に中国国内で営業を開始したTYOと大連の大手メディア企業である大連精英美術電影製片の合弁企業でTYOの出資比率は35%である。今回の作品制作により、TYOは新会社の出資・設立から比較的短期間で大きな結果を残すことに成功したことになる。
近年、アニメの市場として中国が注目を浴びているが、日本アニメの下請けでなく現地でオリジナルのアニメーションを制作に乗り出しているのは、今回のTYO以外には、手塚プロダクションなどごくわずかに過ぎない。その中国でのアニメ制作で長い歴史を持つ手塚プロダクションも、実際には収益をだすのは苦しいとしている。
アニメ作品というとテレビ放映とキャラクター商品の販売に目を奪われがちである。しかし、中国企業との共同出資を行い、政府機関を巻き込むTYOのやりかたは、今後のビジネスを探るひとつの可能性といえるだろう。