中国TCL 家電製品でディズニーと契約

中国の大手家電メーカーTCLは、米国のディズニー社とディズニーキャラクターを利用した家電機器の開発についての権利を獲得したと発表した。TCLは今回の権利獲得により、ディズニーキャラクターの『ミッキーマウス』、『白雪姫』、『くまのプーさん』などを利用したテレビ、MP3、電話、エアコン、ビデオカメラなどを開発・販売するとしている。
まず、第1弾として12月に北京、上海、広州、重慶など13都市で、テレビ、DVD、電話、目覚し時計などのキャラクター商品が発売される予定である。
TCLによれば今回のディズニーキャラクターを利用した事業計画は、中国の消費者の個性化と国際的なキャラクター市場の拡大を念頭に入れたものであるという。また、香港ディズニーランドの人気に見られる中国でのディズニーキャラクター人気の高まりも背景にある。

TCLは中国有数の家電企業として知られており、フランスのトムソン社の買収などにより世界最大のブラウン管テレビの製造会社でもある。しかし、巨大企業のTCLであるが、競争が激しく家電製品の供給が過剰気味な現在の中国市場で、業績は必ずしも好調とはいえない。
今回、同社がディズニーキャラクターを利用した様々な家電製品の開発に乗り出すのには、そうした厳しい競争を勝ち抜く切り札として、中国でも人気の高いディズニーキャラクターを利用するといえるだろう。

しかし、よく知られてように中国市場には海賊商品が多い。高額なキャラクターライセンスに見合うキャラクタービジネス展開には、海賊商品対策が不可欠になるだろう。今後、TCLがこうした海賊商品にどのように対抗していくのか注目である。
一方で、これまで価格や性能面での商品差別化が中心であった中国市場で、ブランドによる差別化、さらにはキャラクターを利用した製品の差別化が進み始めているとも言えるだろう。
今回のTCLの決定は、中国のキャラクター市場が変化する兆候であるかもしれない。あるいは、変化する小さなきっかけかもしれない。