バンダイナムコ中間決算 バンダイ部門が好調

本年10月に経営統合を果たしたバンダイナムコの初の中間決算が発表された。今後の同社の業績動向を占ううえでも注目されていたが、結果はバンダイ部門が全部門で好調であったのに対して、ナムコ部門が国内のゲーム関連事業で苦しむかたちになった。
しかし、ナムコが不振であるアミューズメント部門が好調なバンダイ、バンダイが不振で苦しんでいるアメリカ市場で好調なナムコといった今後の相互補完関係が見て取れる。
持株会社の連結中間売上高は、2188億7300万円、経常利益は175億4600万円、経常利益は182億4400万円であった。18年3月期の予想業績の売上高4700億円、経常利益441億円は充分達成可能な数字だろう。

ヒット商品に支えられ好調なバンダイ部門
バンダイ部門はトイホビー事業、アミューズメント施設事業、ゲームコンテンツ事業、ネットワーク事業、映像音楽コンテンツ事業の全部門が前年同期比で増収増益になるなど好調であった。全体の連結売上高は1346億4500万円で11%増、営業利益は153億3200万円56%増、経常利益は159億4600万円57.4%増となっている。

今期のバンダイ部門の特徴は、各部門にキラーコンテンツが存在し、そうした商品が全体の業績を大きく引き上げたことである。玩具部門の『ふたりはプリキュア マックスハート』、『たまごっち』シリーズ、ゲーム部門の『スーパーロボット大戦』シリーズ、映像部門の『機動戦士ガンダム』シリーズなどである。
企業が巨大になることが必ずしも事業の効率化につながるわけではないが、少なくともバンダイにおいては、様々な部門で多くの作品に投資をすることで、事業リスクの分散化をはかりつつ大ヒット商品を生み出す歯車がうまく回っているといえる。
今期から、バンダイナムコとしてさらに大きな企業グループとして生まれ変わるが、そうしたビジネス効率を新会社においても生み出せるかが今後問われるに違いない。

また、別の面で注目したいのが、アミューズメント部門で好調とされたアミューズメント施設「浅草花やしき」の運営である。昨年、業績不振で倒産しバンプレストが事業継承した「浅草花やしき」だが、わずか1年で経営を立て直し、部門業績に貢献するほどの収益を生み出している。
「浅草花やしき」の再建成功は、今後、ナムコと伴に手掛けるアミューズメント経営に大きな力となるだけでなく、経営再建の成功経験はバンダイナムコグループ経営力の高さを証明することにもなる。

ナムコ部門 売上高増だが国内厳しく減益
業務用、家庭用のゲーム事業を手掛けるナムコ部門は長引くゲーム市場全体の不振に大きく影響を受けた。連結中間期の売上高は850億5200万円前年同期比3.7%増、営業利益は25億3800万円同42.6%減、経常利益は26億3200万円と同37.3%減と増収減益となった。
とりわけ、業務用機器販売部門、アミューズメント施設運営部門はいずれも減収減益で全体の不振を引っ張った。しかし、海外で廉価版のゲームソフトが好調だった家庭用ゲームソフト部門は、国内市場が軟調であったにもかかわらず大幅な増収となり、営業利益も今期プラスに転じている。

海外市場の健闘は全市場に及んでおり、北中南米市場の売上高は145億500万円前年同期比27%増、ヨーロッパ市場が94億8900万円で同72%増、アジア・オセアニア市場が10億5800万円同53%増といずれも大きく伸びた。この結果、海外売上高比率はおよそ30%に達している。
好調な海外業績は、今後は米国を中心とした海外事業の立直しを図っているバンダイ部門に対して、流通販路の提供などでのビジネス展開にも役立つに違いない。