カプコン中間決算 大型タイトルなく国内外不振

11月21日に発表されている大手ゲーム会社のカプコンの平成17年9月中間決算は、他のゲーム会社と同様に長く引く国内のゲームソフト市場の影響もあり減収減益となっている。連結売上高は、278億100万円(前年同期比2.6%減)、営業利益は6億6600万円(同62.5%減)、経常利益は9億700万円(同39.8%減)である。しかし、中間純利益は繰延べ税金資産の引当金の見直しにより大きく増加した。

ゲームソフト事業では、『ロックマン ゼロ4』や『ロックマン エグゼ5 DS』などの『ロック』シリーズや『戦国BASARA』が健闘し、海外では『キラーセブン』、『ダークウォッチ』が好調だった。しかし、大型のヒット作がなく同事業の売上高は143億7300万円と前年同期比17.3%減と大きく減らした。また、営業利益は前年に引き続きマイナスであった。
アミューズメント施設事業は横ばいで、売上高56億4200万円、営業収益11億7400万円、一方、業務用機器販売事業はメダルゲームの『スーパーマリオ 不思議のころころパーティ』が好調で売上高44億400万円と前年に較べて47.3%増えた。営業利益は、9億9200万円だった。

地域別では日本市場で業務用機器販売事業などが好調で売上高が増加したが、米国市場、ヨーロッパ市場はいずれも不調で、前年同期に較べて売上高を減らしている。営業収益も両市場ともマイナスとなっている。
通期の業績予想は、売上高700億円、経常利益74億円、当期純利益89億円になっている。この業績予想は、一般的に年度下期に発売されることの多い大型タイトルの今後の発売動向によって左右される可能性が高いといえるだろう。

また、カプコンは今回の決算に合わせて、海外子会社との移転価格に関して税務調査を受けていることを明らかにしている。現時点では、税務調査の結果による影響を算出できないとしているが、追徴課税という可能性は捨て切れない。カプコンの通期の決算を考えるうえで留意しておく必要があるだろう。