D3パブリッシャー ヨーロッパ子会社設立

大手ゲームソフトパブリッシャーのD3パブリッシャーは、ヨーロッパ市場の事業強化を目的に、ヨーロッパ子会社のD3パブリッシャー・オブ・ヨーロッパを設立すると発表した。新会社は本年11月に設立し、資本金は40万ユーロ、主にD3パブリッシャー及びD3パブリッシャー・オブ・アメリカからゲームタイトルの供給を受ける。
ヨーロッパ市場では、これまで現地企業デジタル・ブロスS.p.Aとの合弁によるD3DB S.r.1を設立していたが、今回は全額出資子会社を新たに立ち上げたかたちとなった。

D3パブリッシャーは、開発費用のかかるロールプレイングゲームやオンラインゲームでなく、Simpleシリーズといった低価格ゲームソフト、パチンコ・パチスロで成功したソフトのゲーム展開やディズニー作品のライセンスを利用したキャラクターゲームなどに力を入れている。数あるゲームデベロッパー、パブリッシャーの中でも、マニア層でなく一般層をターゲットにおいたタイトルに力を入れる独特の戦略で急成長を遂げている。
また近年は海外事業展開にも力を入れており、先のヨーロッパ子会社のほか昨年11月に北米市場の直接進出を目的としたD3パブリッシャー・オブ・アメリカを設立している。既にこの米国子会社を通して人気アニメーション『Hi Hi Puffy AmiYumi』のゲーム化ライセンスを収得している。
また、今年10月にはトミーと共同で、日本の人気マンガ・アニメで米国でも人気の高い『Naruto』の北米、中南米のゲーム化ライセンスも獲得し今後展開を図る予定である。

マニアより一般ファンを重視する同社の戦略は、日本と違いスポーツゲームやキャラクターゲームを中心としたライトユーザーの多い欧米市場に近いポジションであると言える。こうした点で、同社は日本の他のゲーム会社に較べて海外市場でのコンシュマーへのアプローチに有利であろう。
国内のゲームソフト市場の急拡大が望めない現状で、海外市場の重要性はより大きくなっている。こうした中で、スクウェア・エニックスやカプコン、任天堂といった海外ゲーム市場進出の第一世代企業とは異なったD3パブリッシャーの今後の展開に注目したい。