ウェッジHD 持株会社で初決算

編集・企画会社のブレインナビを中心にコンテンツ企業を束ねる持株会社ウェッジホールディングス(ウェッジHD)が、持株会社再編後の初の決算を迎えた。発表によれば、連結売上高は13億3700万円、営業利益と経常利益がそれぞれ9400万円となっている。
今期はこれまでの編集・企画会社のブレインナビから持株会社ウェッジへの移行に加えて、期中に複数の企業買収を行っており、前年決算との比較は困難である。しかし、ブレインナビの平成16年9月期の本決算が売上高5億7600万円だったことを考えると、売上高だけを見れば急成長と言っていい。
 
ウェッジHDは、前述の企業母体だったブレインナビのほか平成17年中に買収した映画配給業務のファントム・フィルム、音楽関連ビジネスのエースデュースグループ3社、コンテンツ流通のエンジンと投資会社のウェッジインベストメントなどの子会社から構成されている。
さらに11月30日にはアニメーション制作会社のラディクス、12月31日にはモバニメーション、来年の2月28日は、ゲーム制作会社ジーアーティスツが持株会社の完全子会社となる予定である。M&Aを利用した息のつく暇もない急激な事業拡大だといえる。

来期の連結売上高の予想は、今期買収した連結子会社に加えてこれらの連結子会社の売上高が全て反映されるようになり、今期実績の13億円3700万円から42億円1600万円と3倍以上に急拡大する。また、連結経常利益は2億4900万円、連結当期利益は1億3000万円を見込んでいる。
しかし、同社は中期戦略の中でM&Aを利用した事業拡大を重要課題としており、今後の事業展開では、現在の見通しは修正されて行く可能性が強いだろう。近年、コンテンツ関連企業によるM&Aが活発化しているが、株式交換を用いた買収で業容を急拡大するウェッジHDはその象徴ともいえる。また、幅広いビジネスを扱いながらもサブカルチャー分野に特化していることで、いわゆるオタク産業をも象徴した企業ともいえるだろう。
M&Aを用いたコンテンツ企業の事業拡大が目的とするシナジー効果を発揮するのかどうか、オタク分野のコンテンツ産業が成長性の見込める大きな市場なのかどうかを今後のウェッジの業績から読み取ることも可能かもしれない。