『ダイノキング』セガ申し立てで法廷闘争へ

ゲーム会社大手のセガは、ゲームメーカーのタイトーが展開するアーケードゲーム『ダイノキングバトル CARDGAME 』が、セガの所有する特許を侵害しているとして東京地方裁判所に、同製品の製造、使用、販売の中止を求める仮処分を申請した。
セガによれば、『ダイノキング』は、セガが所有する『甲虫王者ムシキング』が持つアイコン表示に関する特許などを侵害しているという。一方、申し立てを受けたタイトーは、申し立てになるような事実はなく、現時点では裁判所は中立的であるとしている。

『ムシキング』は、カードゲームとジャンケンを組み合わせた対戦型カードゲームとして大ヒットをした商品である。アーケードゲームだけにとどまらず、アニメや家庭用ゲーム、おもちゃなどに幅広く展開され、セガサミーグループの今期の売上高、利益を大きく押し上げている。また、セガは『ムシキング』のシステムを用いた新ゲーム『オシャレ魔女 ラブandベリー』、『恐竜キング』の展開を図っている。

一方今回の申し立てられた『ダイノキング』は、韓国のゲーム会社D-GATEが開発し、韓国では6月に発売されている。このゲームのライセンスを受けたタイトーが国内展開を行っている。しかし『ダイノキング』の発売当時に、このゲームがセガの開発する『ムシキング』の後継ゲーム『恐竜キング』と非常によく似ていたことから、類似商品としてセガ側の強い反発を招いた。このため当初から、セガは法廷に持ち込むのでないかと言われていた。 
しかし、今回の法廷闘争は『ダイノキング』と『恐竜キング』の類似に関するものでなく、『ムシキング』のゲームのコンセプト自体の特許侵害となった。もしセガの主張が認められれば、『恐竜キング』だけでなくカードを利用したジャンケンゲームというゲームが保護されることになる。そうなれば、『ダイノキング』だけでなく、同種のゲームでシチュエーションやキャラクターを変えたものについても違法とすることが出来るのでセガ側のメリットは大きい。

現段階で法廷の判断がどうなるのかは全く見えないが、仮処分を申請されたことでゲームを扱うアミューズメント施設での同製品の導入意欲が弱くなる可能性はある。セガは今後も知的財産権の保護の観点から、権利侵害が認められる場合は法的な処置を取る方針だとしている。