タカラ 業績下方修正 ブロッコリー全株売却へ

タカラは、11月1日に子会社で株式の51.3%を持っているブロッコリーの株式全てを手放す方針であることを明らかにした。同社は10月24日にブロッコリーの発行済株式の19.50%380万株をオンラインゲーム大手のガンホー・オンライン・エンタテイメントに売却すると発表したばかりである。今回は、残りの株式をガンホーの大株主でもあるアジアン・グルーヴに250万株(持株比率12.82%)、その関連投資会社2社に185万株(同9.49%)ずつ売却することになる。これによりブロッコリーの経営権は、ガンホーとその関連会社に完全に移ることになる。
今回の株式譲渡は総額およそ18億円、譲渡益は12億7100万円になる。タカラでは、今回の売却により同社の財務改善、キャッシュフローの改善が期待でき、さらにブロッコリーも経営基盤の強化が出来るとしている。

タカラはアニメ・ゲームの企画・製作会社であるブロッコリーを手放す一方で、今年7月には老舗アニメ制作会社のタツノコプロダクションの買収を行なっている。このことから今回の売却は、コンテンツ分野からの撤退でなく純粋な企業財務の建て直し、事業再編の一環であるといえるだろう。

また、タカラは今中間決算期に連結子会社への貸付金の貸倒引当金5億7100万円、子会社株の投資損引当金2億1900万円、合併費用6億3400万円など15億5700万円の特別損失が発生したこと明らかにした。有価証券売却益9億5800万円などの特別利益などはあるが全体としては損失が大きく、同社は18年3月期の中間決算業績の下方修正を発表した。
これにより連結売上高は520億円から511億円に、経常利益は13億円マイナスから17億円マイナスに、当期利益は6億円マイナスから23億円マイナスに拡大する。

通期業績については、今後も合併費用や子会社の整理・再編が続くことで特別損失や子会社売却による譲渡益などの変動要因が多いことから、当面は変更しないとしている。これは、今後もしばらくタカラの関連会社の再編が続くということでもある。