アニメ!アニメ!の選ぶ2008年 アニメビジネス10大ニュース‐3‐

4. 海外から注目を浴びる日本アニメのビジネス

■ ディズニー 日本国内向けアニメ製作開始
■『スピードレーサー』劇場公開 日本マンガ、アニメリメイクブーム加速

日本と海外の関係では、ウォルト・ディズニーが、日本のアニメスタジオを使い日本向けのアニメ制作を開始したことが大きなニュースとなった。ディズニー・ジャパンは、同社の人気キャラクター スティッチを沖縄に登場させた『スティッチ!』を主役にしたアニメなどを製作し、大規模なキャンペーンを行っている。
また、ソニー・ピクチャーズジャパンも、人気ゲームをアニメ化したCGアニメーション『バイオハザード ディジェネレーション』、テレビアニメ『ウルトラヴァイオレット:コード044』、『黒塚』でアニメ製作に乗り出している。ワーナージャパンは、『スカイ・クロラ』に出資を行っている。
日本のアニメの世界的な競争力が知られるに連れて、海外の大手メディアが日本のアニメビジネスに関わりを求めるケースは、益々増えるだろう。

こうしたアニメ自体への関心に加えて、アニメ、そしてマンガの実写化への関心がさらに加速している。それを象徴するのが『スピードレーサー』全米公開である。
もともと日本のアニメ・マンガ原作ブームのきっかけは、2007年に世界公開され大ヒットとなった『トランスフォーマー』である。
しかし、『トランスフォーマー』がもともと米国主導の作品であったのに対して、『スピードレーサー』の原作にはマンガ原作もないアニメ作品『マッハGoGoGo』だけである。まさに、日本アニメの映画化である
映画にはオリジナルへの徹底的にリスペクトがあったが、米国、日本とも興行的には厳しい結果となった。
 
2009年には、『DORAGON BALL EVOLUTION』、『アストロボーイ(鉄腕アトム)』世界公開され今後もこの勢いが続きそうだ。
2008年だけでも『AKIRA』、『攻殻機動隊』、『カウボーイビバップ』、『獣兵衛忍風帖』の実写化映画企画で新たな動きが明らかになっている。

5. 海外での展開

■ 中国CCTVで『ポケットモンスター』放映開始
■『つみきのいえ』がアヌシーでグランプリ受賞

海外では、中国でも新たな動きがあった。中国では近年海外のアニメ作品の輸入に厳しい規制を設けている。このため日本のアニメ関係者の関心は以前に較べて勢いを失っている。
そうしたなかで日本の有力キャラクターである『ポケットモンスター』が中国の国営放送である中央電視台(CCTV)で放映を開始した。

日本のアートアニメーションは商業アニメーションに較べて、世界では弱いとされている。そのなかで加藤久仁生氏が世界最大のアニメーションフェスティバル アヌシー国際アニメーションフェスティバルで短編部門のクリスタル賞(グランプリ)に輝いた。日本のアート系のアニメーションの実力の高さを世界にアピールした。