カジノ市場を目指すコナミ

コナミの米国子会社コナミゲームスが、カナダ・ケベック州の3つのカジノにカジノマネジメントシステムのソフト『Konami Casino Management System』を納入することになった。このシステムは、6300台のスロットマシンをネットワークでつなぎ、会計と顧客の管理を行なうものである。
ここで注目されるのが、コナミが販売するのがスロットマシンでなく、経営ソフトである点だ。コナミは、カジノ用ゲームだけでなくカジノ運営の面でも北米に基盤を作りつつある。

これまで、カジノといえばゲーム業界よりもパチンコ、パチスロ業界との関連が強かった。しかし、コナミはカジノ事業を世界的に展開するとしており、既にコナミの全売上高の4%はカジノ事業から得ている。
こうしたコナミの動きは、世界のカジノ産業がゲーム産業を上回るほど大きいというだけでないかもしれない。それは、東京都によって提案されている「東京カジノ」の構想とも無関係ではないだろう。国内にカジノ関連企業がない以上、もし計画が実現すれば、海外で実績のある外資企業か国内企業が事業を請け負う可能性が高いからだ。現在、海外で実績を築けば、国内にカジノが導入された時にその巨大市場で優位に立つことが出来る。

また、カジノ構想はアニメ関連企業にとっても無視出来ない。これまで、カジノビジネスというと各種ゲーム機を作る可能性の高いパチンコ・パチスロメーカーが注目されることが多かった。 
しかし、日本型のカジノが実現するとしたら、それがパチンコホールや国内アミューズメントパークの延長線上に展開する可能性は高い。パチンコ・パチスロに利用される『エヴァンゲリオン』や『北斗の拳』などのアニメの人気キャラクターが、ライセンス収入に大きな利益をもたらしていることはあまり知られていない。
また、ゲーム会社の運営するアミューズメントパークがキャラクタービジネス市場において中心的な役割を果たしていることはいうまでもない。もし、日本でカジノが始まれば、ハード、ソフト、キャラクターの利用といった点でゲーム関連企業、アニメ関連企業には広大な市場が生まれる可能性が高い。