ブロッコリー業績下方修正 債務超過に

『デ・ジ・キャラット』などのアニメ制作やキャラクターグッズ販売を手掛けるブロッコリーは、10月5日付でおよそ4億8400万円の特別損失の計上と、それに伴う業績の下方修正を発表した。また、特別損失の発生により18年2月中間期にブロッコリーは債務超過に陥ることになる。
下方修正後の18年中間期の売上高は39億円3400万円、経常利益は4億2700万円の赤字、純利益は9億1800万円の赤字になる。また、通期の売上高は84億7700万円、経常利益は4億1100万円の赤字、純利益は9億300万円の赤字になる。

今回の特別損失の主な原因は、たな卸資産(在庫)評価の見直しによるものである。これまで在庫については2年以上たったものだけを評価損としていたが、今回それを1年以上に見直すことによって3億4800万円の特別損失が発生した。
さらに、商品の一部の見切りによる廃棄で5000万円あまり、固定資産減損会計の早期適用で5600万円、固定資産除去損1600万円、開発中止損1100万円、有価証券評価損1200万円を含めて特別損失の合計は4億8400万円になった。

ブロッコリーの扱う作品や商品は、美少女キャラクターを用いたものが多く所謂オタク向けのビジネス色が強い。今年の4月には『萌え株関連銘柄』の筆頭として株価が急上昇していた。しかし、世間の萌え株ブームにうまく乗ることが出来ずに、今回の発表で3期連続赤字になる可能性が強まった。
同社は、自社が手掛けるオンラインゲーム『エミル・クロニクル・オンライン』の無料会員数がおよそ25万人いることや予定されているカードゲームの先行発売が好調なのが好材料であるとしているが、下半期についても慎重に判断せざるを得ないとしている。

同社では、18年2月中間期に約3億円の債務超過が発生するが、現状では当期中に債務超過を解消することが出来ないという。このため、状況打開のために様々な可能性を探っているとしている。
今回の在庫の評価損の査定強化を含む特別損失計上は、ブロッコリーの親会社であるタカラが来期にトミーと合併することに理由があるだろう。両社の合併前に関連企業の財務状況の厳格化を進めた結果であると考えられる。タカラの関連会社の財務状況の見直しや会社のあり方の検討は、来年3月に向けて今後も進められる可能性が高い。