ウェッジHD モバイルアニメ会社買収

M&Aを通じて業容拡大を図っているコンテンツ制作関連企業の持株会社ウェッジHDが、また新たな企業買収を行なう。今回買収するのは、モバイル端末やインターネットを通じてショートアニメーシションを提供してきた株式会社モバニメーションである。
今回の買収もこれまでと同様に、株式交換を利用して行なわれる。平成17年12月31日付で、ウェッジHD1株と被買収会社モバニメーション1株が株式交換され、モバニメーションはウェッジHDの完全子会社となる。株式交換を利用するため、およそ1億3000万円と見られる買収資金の新たな調達は発生しない。

モバニメーションは、これまでボーイズラブ系の『レジェンド・オブ・ディオ』や異色の人気キャラ『びんちょうタン』のショートドラマなどのコンテンツ提供などを手掛けている。
ウェッジHDによれば、同社とモバニメーションは共同で携帯端末を利用したでアニメやコミック、小説が閲覧出来る「モバニメーションビュアー」を開発中であるという。今後は、これを利用してモバイル配信事業に参入する。今後の配信タイトルに『くりぃむレモン・ニュージェネレーション』などを予定している。

ウェッジHDによるコンテンツ関連企業の買収は、今年になって4回目で、7月に音楽コンテンツを扱うエースデュースグループ3社を買収、8月に映画関連企業ファントムフィルムの買収、9月には中堅アニメ会社として知られるラディクスを買収したばかりであった。
しかし、ウェッジHDの中核企業である編集プロダクション企業であるブレインナビを含めて、これまでのグループ企業はコンテンツの制作会社が中心だった。とりわけ、コンテンツをユーザーに届けるメディア部門が手薄であった。モバイルを使ってユーザーにアニメやコミックを届けるモバニメーションの展開は、そうしたこれまでの不足した部門を補う意味がある。

積極的な一連の買収を見る限り、ウェッジHDのM&A攻勢はまだしばらく続きそうな気配がある。企業の目指す方向性は、川上から川下までフルラインで揃えた総合的なコンテンツ企業でないかと考えられる。