米国で広がるアニメ番組の24時間放送

米国のアニメ放送ビジネスに、小さいながらも新しいトレンドが起きている。それは29日に米国の大手日本アニメ流通会社のファンニメーションが発表した24時アニメ放映するデジタルチャンネル『ファンニメーションチャンネル』の設立である。
ファニメーションが設立するこのチャンネルは24時間日本アニメを放映し、米国で増えつつある日本アニメファンの要望に応えるとしている。番組を配信するのは、米国の独立系デジタル放送会社オリムパスサットである。
 
こうした地上波放送や大手ケーブルテレビを用いないアニメ作品の放送は、やはり大手日本アニメの流通会社であるADビジョンも数年前から手掛けている。しかし、アニメ作品のテレビ放映という点で24時間テレビは地方テレビ局の放映であるシンジケート市場や大手ケーブルテレビでの放映よりさらにマイナーな市場で視聴者への到達率は低い。
現在、どの程度の市場があり利益があげられるのか不明な点も多い。しかし、作品の権利保持者にとっては、自ら放映を手掛けることで利益率は高い。これは、ふたつの動きがいずれも流通会社主導であることとも無関係とはいえないだろう。

アニメのビジネスがテレビ放映以外に関連商品の販売やDVD販売に大きく依存しており、より多くの人が観るチャンネルでよりいい時間帯にテレビ放映されることが重要であることは日米共通である。テレビ放映は宣伝で、実際のビジネスがあとからついてくるというわけである。
それが、アニメビジネスにおいて放送局が結果として強くなる構造である。日本以上にアニメを放映する有力チャンネルや時間帯が限られている米国では、むしろ日本以上といっても良いかもしれない。

流通会社がビジネスを手掛けるのは、こうした仕組みを打破する意味がある。さらにこの背景には、米国市場でアニメDVDの販売が伸び悩んでいることもあるだろう。そして勿論、この市場に大きな未来の可能性が秘められていることも理由のひとつである。