JDC信託 冲方作品の著作権管理信託を設定

コンテンツファンドの設定を手掛けるジャパンデジタルコンテンツ信託(JDC信託)は新たな事業として、小説などの原著作権を対象にした著作権信託の設定と管理業務に乗り出す。この事業は、映画化、アニメ化、商品化が期待される原作品を信託化することで、その2次利用のための資金調達や展開を行うものである。
JDC信託は、運用する信託から信託報酬として信託財産総額の数パーセントを信託報酬として受け取る。

 事業展開の第1弾としてSF作家冲方丁氏の『マルドゥク・ヴェロシティ』が信託化される。冲方氏は『蒼穹のファフナー』や今回信託化される『マルドゥク・ヴェロシティ』のシリーズ第1作にあたる『マルドゥク・スクランブル』などでの人気作品で知られている。
今回、冲方氏のエージェントであるティー・オーエンターテイメント(TOE)とJDC信託の合意により信託化が実現した。同作品は今後映画化、アニメ化が予定されている。
また、JDC信託とTOEは事業化第2弾として、小説家大石圭氏が『日経キャラクターズ』で毎月連載している『One Minute』の信託化を予定している。JDC信託は、今後もさらに多くのクリエターに同管理信託の利用を働きかける。

これまで映画やアニメ、ゲームの制作資金調達のために、作品をファンド化する例は少なくなかった。しかし、原著作権自体を信託する試みは日本では初めてである。
原著作権のこれまでの所有者には、煩雑な著作権管理業務を委託出来ることにメリットがある。JDC信託にとっては大型案件を扱えれば大きな収益となるうえ、必ずしも大型案件でなくても、原著作権管理をまとめて行うことで規模の利益をだすことが可能になるだろう。また、著作権利用者にとっても窓口が一本化されるというメリットが大きい。