新作『北斗の拳』アニメファンドで登場

ノーススターズピクチャーズとSMBCフレンド証券は、武論尊/原哲夫原作の人気マンガ『北斗の拳』を劇場作品3作とOVA作品2作品として製作する発表をした。また、この作品の製作費25億円を商品信託として調達し、そのうち5億円は個人投資家から集める。
これは信託業法の改正によって可能になった著作権信託を利用したもので、映像作品の信託化は現在まだ数が少ない。25億円というファンドの規模は、これまで設定されたSPCを活用したファンドを含めても規模が大きなほうである。個人投資家は、10月16日よりSMBCフレンド証券の特設サイトを通じて10万円単位で購入することが可能になる。
ファンド仕組みは、三井住友銀行が受託した信託勘定を業務委託されたノーススターズピクチャーズの指示によりアニメ制作に利用するかたちになっている。

今回の製作費25億円を映画5本で単純に割ると一本当りの製作費は5億円になる。これは、現在のアニメ映画の製作費用として比較的余裕のあるほうである。また劇場公開をした時には、いわゆる大ヒットでなくてもDVD化やテレビ放映権などを含めれば、製作資金の回収のハードルもそれほど高いものではないだろう。
これまで、幾つかのアニメを対象とした投資ファンドは設定されてきたが、25億円という資金規模や複数の作品に投資すること、それに個人投資家が投資出来る点など、今回のファンドには目新しい試みが多い。
とりわけ25億円のうち5億円だけが個人投資家の投資分とはなっているが、個人投資家向けの本格的なアニメファンドは数少ない試みである。今後、投資金額が実際にどのくらい戻ってくるか非常に興味深い。もし、投資として魅力ある結果を残せれば、本格的なアニメファンドのさきがけとなるだろう。