米国マンガエンタテインメント 韓国企業とアニメ共同制作

米国の日本アニメ流通会社の大手として知られるマンガエンタテインメントは、新たにアニメ制作に乗り出す。制作される作品は『アイアン キッド』と題された男児向けのアクションヒーローのテレビ番組で、多くのロボットが活躍するフル3DCGアニメーションである。
アニメ制作の共同制作会社は韓国企業になる。韓国のアニメ制作会社大元、デザインストームがマンガエンタテインメントと伴に共同制作を手掛け、さらにスペインのアウトフィットBRBインタナティオナルがこれに加わる。米国・カナダ・メキシコとオーストラリア・ニュージーランドはマンガエンタテインメントが作品流通を手掛け、アジアは大元、ヨーロッパとメキシコを除くラテンアメリカはアウトフィットBRBが行う。
作品は10月にフランスカンヌで行われるMIPCOMで公開されたあと、2006年に市場展開するとされているが、具体的な放映会社などは明らかにされていない。

マンガエンタテインメントは日本アニメの流通によって成長してきた企業で、シカゴ本社のほかロサンゼルス、ロンドン、東京に支店をもっている。『攻殻機動隊』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『X』、『パーフェクトブルー』といった主にマニア向けの作品のDVD・ビデオの販売流通を手掛けてきた。
近年の日本アニメDVDの急激な単価の下落と販売の伸び悩みで、多くの日本アニメ流通企業が事業の多角化展開を図っている。今回のマンガエンターテイメントのアニメ制作の進出もそうした多角化展開の一環と考えて良いだろう。
しかし、注目すべきは共同制作相手が日本のアニメ制作会社でなく韓国のアニメ制作会社であること、マニア向けの作品でなく子供向けの作品であること、3DCGアニメーションであることだ。これはマンガエンタテインメントがこれまで得意としてきた日本アニメ、マニア向け、2Dアニメとは全く異なる方向性である。逆に言えば、これらが現在の米国アニメ制作のトレンドで、そこに大きなビジネスチャンスがあると考えているのだろう。
大元はアニメを中心にマンガ・ゲームなどを取り扱う韓国を代表するエンターテイメント総合企業で、アニメ雑誌『ニュータイプ』の韓国版などの発刊も手掛けている。