バンダイナムコ 事業分割使いグループ再編へ

9月29日に新会社バンダイナムコホールディングスに経営統合するバンダイとナムコは新会社の経営戦略とグループ事業の再編を発表した。新会社はミッション(理念)を『夢・遊び・感動』とし、また進むべき方向性を「開かれたエンターテイメント・ハブ構想」としている。

注目すべきは、今回示された戦略ビジネスユニットと呼ばれる事業会社の再編の方向性である。発表によれば、現在はバンダイとナムコの傘下にある国内外の子会社、関連会社、関係会社は、会社分割を用いて直接に持株会社の傘下に入ることになる。つまり、これまでのバンダイの下にサンライズやバンダイビジュアルというかたちでなく、持株会社の下にバンダイ、ナムコ、サンライズ、バンダイビジュアルなどのグループ会社が平行して並ぶことになる。
そのうえで、会社・事業が(1)トイホビー、(2)アミューズメント施設、(3)ゲームコンテンツ、(4)ネットワーク事業、(5)映像音楽コンテンツ、(6)関連事業といったユニットごとに再編される。このそれぞれの戦略ビジネスユニットが完全に統合された一社になるのか、幾つかの関連企業のグループになるのかは今回の発表では判らない。

しかし、ゲーム事業については完全な統合を視野に入れた再編が早々に行なわれるようだ。今回の発表された事業再編のタイムスケジュールによると来年1月には北米で統合ゲーム会社、4月にはバンダイナムコゲームスという統合ゲーム開発会社の設立が日程としてあがっているからである。
ゲーム部門については、持株会社のバンダイナムコホールディングスの下に関係各社が並立して存在する型は取らず、会社分割を用いて設立される新会社バンダイナムコゲームスに完全に統合されると見られる。事業内容から憶測すれば、バンダイナムコゲームスにはナムコのゲームソフト部門、バンダイのゲーム部門が加わると考えられる。
同様に今後は、バンダネットワークスとナムコのモバイルネットワークス事業部の合併といった展開も考えられるだろう。

今回の新会社の事業戦略とタイムスケジュールの発表で判ったことは、バンダイナムコがこれまで考えられていたよりも遥かに速いスピードで、かつ大胆な事業再編を意図していることである。少なくともゲーム部門に関しては文字通り完全な経営統合が行なわれるようだ。
M&Aについて合意は始まりに過ぎず、その後の統合効果こそが重要だといえる。バンダイナムコのスピード経営は統合効果をより早く出すことを目指したものであるだろう。