GDH オンラインゲーム会社を買収

アニメ制作会社のGDHは、オンラインゲーム国内会員数第7位のワープゲートオンラインを総額20億2500万円で買収すると発表した。買収は銀行から資金調達で行ない、ワープゲートの全株式20,000株を収得する。買収後のワープゲートはGDHの100%出資子会社となる。
ワープゲートは、韓国のMGAME社の開発した『ナイトオンライン』を日本市場で展開している。国内アカウント数は延べ20万人、国内第7位とされている。また、2004年度の売上は1億2900万円だったが、2005年度は4億円以上の売上高を見込んでいる。
今回のGDHの目的はワープゲートの現在のオンラインゲームコンテンツを手に入れること以上の目的があるとみて間違いない。それは、自社グループの持つアニメや実写コンテンツのオンラインビジネスゲーム化の際のオンラインゲームの基盤とノウハウである。

現在、アメリカではVFX(特殊映像効果)を使った作品を制作する際には、当初よりゲーム制作を念頭に入れることが主流になっている。映画のために撮影された映像は、いち早くゲームの映像としても利用される。これで映画とゲームを当初から連携させることで、ゲームの制作コストを引き下げるだけでなく、映画公開後いち早くゲームの発売が可能になる。
3Dコンピューターグラフィックスを利用したVFXはGDHグループの得意とするところである。このためGDHについても同様のビジネスモデルは成り立つだろう。実際に、アニメと実写で制作中の『アフロサムライ』については、つい先日ゲーム化が発表されたばかりだ。

今回の買収には、アニメ作品のビジネスをコンピューターゲームからさらにオンラインネットワークゲームにも広げたいというGDHの思惑があるに違いない。これは、ひとつの作品から発生するビジネスを今まで以上に拡大して収益性を高めるというGDHの方向性と一致している。
つまり今回の買収で、オンラインゲームで展開する際に他社にライセンスを供与することなく自社内でビジネスを行なえる体制を作ることが出来るようになる。これでGDHは外部にゲームのライセンスを供与する時よりも、遥かに大きな利益を得ることが可能になる。
こうしてみると今回のGDHのアニメ制作会社とオンラインゲームと少し違和感のあるように見えるM&Aは、実際には会社の将来を見据えた投資であることが理解出来る。