広がるムシキング商法 早くも後継ゲーム

アニメ化、劇場アニメ化、海外進出とビジネス展開が進む人気カードゲームの『甲虫王者ムシキング』。9月4日、5日にはアジア7カ国からムシキングファンを集めた「ムシキング 東京サミット2005」も開かれてその勢いはとどまるところを知らない。
ムシキングのゲームのルールは簡単で三種類のカードの利用とじゃんけんを組み合わせた対戦型のカードゲームである。ゲームの受ける要素である「頭脳」と「運」、それにカードのコレクション性が絶妙なバランス保っているのが人気の秘密である。

こうしたムシキングのヒットをみて、早くもポストムシキングの動きが活発化している。そのひとつが、女の子版ムシキングとして開発された『オシャレ魔女 ラブandベリー』である。こちらムシキングと違い戦いでなく、ダンスとおしゃれを組み合わせている。
開発元のセガの思惑通り『オシャレ魔女 ラブandベリー』は既に、女児市場で急激に人気が広がりつつある。予想を超える大ヒットになっている。

もうひとつは、昆虫ではなく「恐竜」を使ったカードバトルゲームである。恐竜を使ったゲームは、ムシキングの開発元セガによる『古代王者 恐竜キング』とライバル会社タイトーによる『ダイノキング』の2種類が現時点で展開予定になっている。『ダイノキング』は韓国のソノコン社が開発したゲームで、タイトーが輸入し日本で展開する。
このタイトーの『ダイノキング』の『恐竜キング』との類似性が一部で取りざたされている。もともと『恐竜キング』は、当初からムシキングの後継ゲームとして開発されていたものだが、ムシキングの人気が一向に衰える様子がないためお蔵入りしていた。開発自体はかなり前に終了していたからである。このふたつのゲームを巡っては、東京アミューズメントショーの会場で強烈な鞘当が繰り広げられなど場外乱闘の気配すらある。

日本のみならずアジアでも大人気のムシキングだが、今のところアメリカやヨーロッパへは進出していない。こうした地域では「虫」というものに生理的な拒否感があるのでないかとも指摘されている。そうであれば、欧米で人気のある「恐竜」は欧米市場のキラーコンテンツになる可能性もある。また、日本とは異なり女の子向けの『オシャレ魔女 ラブandベリー』から入って行くことも出来るかもしれない。
いずれにしてもムシキングの人気がいつまで続くのか、新たなゲームがムシキングの人気をうまく引継ぎ、ゲームの一分野として定着するのか興味は尽きない。